ピュアな目で議論を交わしたい!!寺島しのぶ「第26回東京国際映画祭」審査委員に就任!(2013.10.02)
10月17日から25日まで六本木ヒルズをメイン会場に開催される「第26回東京国際映画祭」のコンペティション部門国際審査委員の就任記者会見が10月1日(火)に行われ、女優の寺島しのぶと、同映画祭の椎名保ディレクター・ジェネラルが出席した。寺島は「東京国際映画祭で優秀主演女優賞をいただいたのが初めての映画賞でした。ゆかりのあるこの映画祭で国際審査委員を務められるとは思ってもいなかったので大変光栄です」と喜びを語った。
椎名氏は「日本の“おもてなし”で皆様を歓迎したいと思います。是非お越しください」と挨拶し、「ディレクター・ジェネラルを務める3年間で、映画ファンに限らず一般の人も映画祭というものを楽しめる、そして映画を好きになってもらうことが目標です」と映画祭への思いを語った。寺島は「人が審査するので好き嫌いが分かれると思うし、感じ方も違うと思いますが、自分のピュアな目で見た感想を率直に述べ、5人の審査委員で議論を交わそうと思います」と意気込みを語った。
また、例年に比べ日本映画が増えていることについて問われると、椎名氏は「日本映画が東京国際映画祭を通じて世界に広がって欲しいという気持ちが強く、できるだけ多くの人に東京に来て映画を観てもらい、それぞれの国で公開されることを夢見ています。そして、この映画祭で育ったクリエイターが作品と共に海外で評価されスポットライトを浴びてもらうことを夢見ています」と語り、今回より『日本映画・ある視点』部門が『日本映画スプラッシュ』に改名された経緯についても「若い人の目で見た日本を海外に伝えたいと思い、作品とクリエイターが海外に羽ばたいて行って欲しいという意味を込めてスプラッシュと名付けました」と明かした。
海外の印象的だった映画祭について問われた寺島は「銀熊賞をいただいたベルリン国際映画祭と言いたいところですが、フランスのドーヴィル映画祭で、映画『男と女』に出てくる海辺を歩いたことに感動しました」と思い出を語った。さらに人生を変えた作品についての質問に椎名氏は「僕は映画をビジネスにしているので、儲かるかどうかだけしか考えていません」と冗談交じりに答えた。寺島は「子供の時に初めて映画館に行って見た『E.T.』です。暗いところで何がはじまるのか、これだけ引き込まれる空間はいったい何だろうと思いました。40歳になった今でも、当時の感覚を覚えているのは、とてもセンセーショナルだったからだと思います」と当時の思い出を語った。
最後に椎名氏は「いよいよ10月17日より始まります。寺島さんをはじめ、5人の素晴らしい審査委員も決まりました。今年は映画以外でも楽しんでもらえる映画祭にしようと、様々なイベントも考えていますので、是非ご来場ください」とアピールし、寺島も「この東京国際映画祭が、カンヌやベルリンやベネチアの国際映画祭ように、世界中のたくさんの方々に『来たかった』と言ってもらえるような、街をあげての映画祭になっていくことを願っています」と同映画祭への思いを語り締めくくった。
開催 情報 |
2013年10月17日(木)~10月25日(金) 六本木ヒルズをメイン会場に開催 公式サイト:http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/ |
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