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「ふしぎな岬の物語」が最多13部門で優秀賞!「第38回日本アカデミー賞」優秀賞発表(2015.01.14)

「第38回日本アカデミー賞」正賞15部門の各優秀賞の他、新人俳優賞、会長特別賞などが1月14日(水)に発表された。作品賞には「ふしぎな岬の物語」(13部門受賞)、「永遠の0」(11部門受賞)、「蜩ノ記」(10部門受賞)、「紙の月」(9部門10受賞)、「小さいおうち」(9部門受賞)、が決定。授賞式は2月27日(金)に開催され、司会は昨年に引き続き日本アカデミー賞協会副会長であり俳優の西田敏行と、昨年「さよなら渓谷」で最優秀主演女優賞、「そして父になる」で最優秀助演女優賞とW受賞を果たした真木よう子が務める。

今回選考対象となった作品は、2013年12月15日から2014年12月13日までに東京地区の商業映画劇場で2週間以上継続して公開された有料映画。日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長は、昨年の東京国際映画祭で北野武監督が同賞について「最優秀賞は大手3社の持ち回りで決まっている」と発言したことに対して「誤解がある」と語り出し、「投票を行う会員数は3900名を越え、その中で大手3社の会員は数パーセントに過ぎません。一番クリーンな賞であると言えますし、今後も公明正大な賞として続けていきたい」とコメント。

また、北野監督が米アカデミー賞外国語映画賞への日本映画の選出も日本アカデミー賞協会が行っているかのような発言をしていたことについて、「日本映画製作者連盟の選考委員が選出しているので何の関係もございません」と明かし、この一連の北野監督の発言に対しては「東京国際映画祭の終了後に誤解していらっしゃるとお伝えして、了解していただきました。謝罪してとかではなく、映画を作る仲間として、これを機に誤解を解いていただければ」と胸の内を明かした。

昨年に続き、司会を務める西田敏行は「本年度も素晴らしい5作品が揃い、日本映画がどんどん盛り上がっていると実感しています。昨年は私の作品もあったはずですが・・・選ばれていないのはどうなんでしょうか?今度こそ!という思いを持ちながら、いつか受賞者側にまわってみたいと思います」と語り、初の司会ということで既に緊張気味の真木よう子は「日本アカデミー賞という素晴らしい式にご迷惑をかけないよう頑張ります」と語るも正直な気持ちとしては「出来ればやりたくない・・・と思ってしまうくらい緊張しています。なんなんだろう、この(司会の)制度?と動揺しています」と言って場内を笑わせた。

なお、授賞式の模様は日本テレビ系列29局で2月27日21時から放送され、ラジオではニッポン放送で同日22時から全国放送される。また、今回の優秀賞受賞作品を中心とした上映会が、2月7日から13日まで品川プリンスシネマで開催され、新人俳優賞受賞作品の上映会も2月20日から渋谷シネパレスで開催される。

【作品賞】「永遠の0」、「紙の月」、「小さいおうち」、「蜩ノ記」、「ふしぎな岬の物語」

【アニメーション作品賞】「思い出のマーニー」、「ジョバンニの島」、「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」、「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ−終わりなき旅−」、「STAND BY ME ドラえもん」

【監督賞】小泉堯史「蜩ノ記」、成島出「ふしぎな岬の物語」、本木克英「超高速!参勤交代」、山崎貴「永遠の0」、吉田大八「紙の月」

【主演男優賞】阿部寛「ふしぎな岬の物語」、岡田准一「永遠の0」、佐々木蔵之介「超高速!参勤交代」、中井貴一「柘榴坂の仇討」、役所広司「蜩ノ記」

【主演女優賞】安藤サクラ「0.5ミリ」、池脇千鶴「そこのみにて光輝く」、井上真央「白ゆき姫殺人事件」、二階堂ふみ「私の男」、宮沢りえ「紙の月」、吉永小百合「ふしぎな岬の物語」

【助演男優賞】阿部寛「柘榴坂の仇討」、伊藤英明「WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常」、岡田准一「蜩ノ記」、笑福亭鶴瓶「ふしぎな岬の物語」、三浦春馬「永遠の0」

【助演女優賞】大島優子「紙の月」、黒木華「小さいおうち」、小林聡美「紙の月」、竹内結子「ふしぎな岬の物語」、富司純子「舞妓はレディ」

【外国映画作品賞】「アナと雪の女王」、「インターステラー」、「ジャージー・ボーイズ」、「フューリー」、「GODZILLA ゴジラ」

開催情報 第38回日本アカデミー賞:http://www.japan-academy-prize.jp/

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