グランプリは滋賀県大津市×映画「ちはやふる」!「第7回ロケーションジャパン大賞」授賞式(2017.02.23)
“ロケ地から日本を元気に!”をテーマに国内の映画・ドラマの舞台やロケ地を応援する雑誌「ロケーションジャパン」は、2016年に最も町の観光を活性化させた作品とその地域を顕彰する「第7回ロケーションジャパン大賞」の授賞式を2月22日(水)に開催。これまでは各地域に出向いて表彰を行ってきたが、行く先々の人々からの「受賞者みんなで祝いたい!」という言葉を受け、7回目にして初の式典開催となった。グランプリには、滋賀県大津市×映画「ちはやふる−上の句・下の句−」が選出され、受賞した各市区長村代表や作品関係者、全国のフィルムコミッション関係者が一堂に会した。
「ロケーションジャパン大賞」は、各地を舞台にした様々な作品の中から、特にロケ地が印象的だった映画・ドラマをノミネート。今年は21作品の中から「支持率」「ロケの支援度」「行楽度」「地域の変化」の4つの指標を基に、各界の著名人を審査委員に迎え、さらに購読者をはじめとする5100名にアンケートを実施して、栄えある受賞作品を決定した。
グランプリを獲得した大津市の伊藤康行副市長は「本日はこのような素晴らしい賞を受賞でき、大変嬉しく思っております。大津市では滋賀ロケーションオフィス、びわ湖大津観光協会、地域の皆さまと一緒に『ちはやふる』ロケ地マップの制作やラッピング電車の運行、首都圏での観光キャンペーンなど、かるたの聖地・大津を盛り上げて参りました。これからも世界中の皆様に大津の良さを伝えていきます」という越直美市長のメッセージを代読した。
続いて「ちはやふる」の小泉徳宏監督は「名だたる作品の中からグランプリをいただき、恐れ戦いています。『ちはやふる』といえば漫画やアニメとして知られ、この賞も大津の皆さんが長年、作品に向き合ってきた努力の結実であると思っています。僕は映画を作る時、観客の皆さんだけでなく、作品に関わったスタッフ、キャスト、ロケ地の皆さん全てに幸せになって欲しいと思っているので、こうした形で貢献でき嬉しいです。続編も春から撮影が始まるので、できれば二連覇で(笑)、またこの場に帰ってこられたらと思います」と早くも続編での受賞を夢見た。
また、準グランプリに輝いた長野県上田市の母袋創一市長は「大河ドラマ『真田丸』は社会的現象になったTVドラマとして受け止めております。スタッフの方々、三谷幸喜さんの脚本、出演陣、何より全国の真田ファン、皆さんのおかげだと心から思っています。経済効果は長野県内で200億円、上田市だけでも68億円と言われています。大河ドラマ館にも過去実績が無いほどの103万5000人の方が来て下さり、これからも気を緩めることなく、クールジャパン含めて取り組んでいきたいです」と明かした。
NHK「真田丸」制作統括の屋敷陽太郎氏は「我々が時代劇を作る時、登場人物は400年以上も前の人たちなので、実際に上田市でお会いする市長をはじめとする町の方々をイメージして作ることがあります。上田市はとても個性的な方々が多く、イマジネーションには困らなかったと思っております。キレイなロケ場所というだけでなく、お住まいの人々の魅力は映像に反映されるのだなと感じました。誠にありがとうございました」と感謝を述べた。
最後にロケーションジャパンの山田実希編集長は「命がけで良い作品を作ろうと励む制作者の皆さんと、ロケ地に『我が町が選ばれた!』と必死になって作品を支援する地域の方々にインタビューさせていただき、そのマッチング効果ですごい経済効果が生まれていると発表してきましたが、『これをニュースで終わらせてなるものか!』と7年前に大賞を始めました。この受賞をSNSなどで発信して下さい!そうすれば他の地域の皆さんももっと頑張ろうという気持ちになり、ロケの支援体制が広がると思います。制作の皆さんも撮影しやすい場所として、より良い作品が生まれると思います!」と力強く挨拶した。
【受賞作品】
▽グランプリ=滋賀県大津市×映画「ちはやふる」
▽準グランプリ=長野県上田市×大河ドラマ「真田丸」
《部門賞》
▽支持率部門=岐阜県飛騨市×アニメ映画「君の名は。」
▽行楽部門=神奈川県川崎市×映画「シン・ゴジラ」、長野県松本市×映画「orange―オレンジ―」
▽撮影サポート部門=富山県射水市×映画「人生の約束」、神奈川県綾瀬市×ドラマ「コウノドリ」
▽地域の変化部門=茨城県大洗町×アニメ映画「ガールズ&パンツァー 劇場版」
公開情報 | 公式サイト:http://locationjapan.net/ |
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