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オープニング作品は堀江貴大監督の「ANIMAを撃て!」に決定「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」記者発表(2017.06.01)

7月15日(土)から7月23日(日)までの9日間、埼玉県川口市のSKIPシティ映像ホール他で開催される「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」の記者発表が6月1日(木)に行われた。長編部門は85の国と地域から617本の応募があり、その中から厳選された海外9本、国内3本の計12本を上映。アルメニア、スロヴァキア、ネパールの作品が初ノミネートを果たした。また、短編部門の12本、アニメーション部門の10本が決定。そしてオープニング作品として堀江貴大監督作「ANIMAを撃て!」がワールドプレミア上映される。

上田清司 実行委員会会長(埼玉県知事)は「若手映像クリエイターの発掘・育成強化のため、実行委員会が製作支援し、オープニング作品として上映する企画も3年目を迎え、『いたくてもいたくても』が昨年の本映画祭長編部門にノミネートされた堀江貴大監督の新作『ANIMAを撃て!』を上映いたします。白石和彌監督(『日本で一番悪い奴ら』)、中野量太監督(『湯を沸かすほどの熱い愛』)、坂下雄一郎監督(『東京ウィンドオーケストラ』)など素晴らしい監督たちがDシネマ映画祭から誕生し、大変活躍されていることは、自信と誇りに感じておりますし、多くの若手クリエイターがこの映画祭から羽ばたき、日本の映画界をリードしていってくれることを願っています」と挨拶した。

昨年度から映画祭ディレクターを務める土川勉氏から映画祭概要が発表され、コンペティション3部門の他に、特集「飛翔する監督たち」と題し、2009年の長編部門SKIPシティアワードを受賞した白石和彌監督の「ロストパラダイス・イン・トーキョー」や、2012年の長編部門監督賞&SKIPシティアワードを受賞した中野量太監督の「チチを撮りに」などが上映される。中野監督の商業デビュー作「湯を沸かすほどの熱い愛」はバリアフリー上映として、日本語字幕・音声ガイド付となる。また、次世代の映像技術として注目を集めるVR(バーチャルリアリティ)が体験できる「Dシネマ−新たなる潮流」では、短編6作品を入場無料で楽しむことができる。

また、長編部門の国際審査委員長に就任した黒沢清監督も来場。審査員の依頼は通常断っていると明かした黒沢監督は、その理由として、「映画の好き嫌いが結構あって、他の審査員と上手くいかないからです。20年近く前にも、ある映画祭の審査員を初めて務めたんですが、大ゲンカして酷いことになりました」と苦笑い。「一方で、若い人たちが今、どんな映画を撮っているのか気になり、無名の世界の若手作家たちの作品が一気に観られると思って引き受けました。新人文学賞の世界では文体で作品を選ぶと聞きますが、この映画祭でも個性的な文体を持っている作品かどうかを見極めたい。期待と不安もありますが、長編12作品に出会うということで、身の引き締まる思いです」とコメントした。

この他、特別企画の一つとして「ヨーロッパから見た日本映画」と題し、ドイツ・フランクフルトで毎年開催されている日本映画祭「ニッポン・コネクション」で今年発表されたばかりの最新受賞作の上映と、プログラミング・ディレクターのマーティン・ブレゲンツァー氏によるトークイベントも開催。関連企画では、恒例の「カメラクレヨン〜子どもたちが作った映画がいま、面白い!〜」や、ママ・シアターではジャン=ピエール・ジュネ監督のヒット作「アメリ」を上映。そして「SKIPシティの夏祭り」として、野外上映や盆踊りなど、子供から大人まで楽しめる様々なイベントを用意し今年も開催する。

開催情報 2016年7月15日(土)〜7月23日(日)、SKIPシティ映像ホール、多目的ホール他で開催
公式サイト:http://www.skipcity-dcf.jp/

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