「三度目の殺人」「関ヶ原」が最多10部門受賞!「第41回日本アカデミー賞」優秀賞発表(2018.01.15)
「第41回日本アカデミー賞」正賞15部門の各優秀賞の他、新人俳優賞、協会特別賞などが1月15日(月)に発表され、作品賞には「三度目の殺人」(10部門受賞)、「関ヶ原」(10部門受賞)、「花戦さ」(8部門受賞)、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(5部門受賞)、「君の膵臓をたべたい」(2部門受賞の他、新人俳優賞)が決定した。授賞式は3月2日(金)に開催され、日本アカデミー賞協会副会長であり、8度目の司会を務めることとなる俳優の西田敏行が、昨年「湯を沸かすほどの熱い愛」で最優秀主演女優賞を受賞した宮沢りえと共に授賞式を盛り上げる。
はじめに、日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長は「昨年から、亡くなられた方だけでなく、映画界に貢献されてきた方々に会長功労賞を差し上げており、引き続き表彰を続けていこうと思っております。今年も各賞、接戦だったように思いますが、3月2日の授賞式に向けて盛り上げていきたいと思います」と挨拶。今回選考対象となった作品は、2016年12月16日から2017年12月15日までに東京地区の劇場で1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の有料映画となっている。
自身も「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で優秀助演男優賞を獲得した西田敏行は「今年も司会を仰せつかり、年々元気になっている日本映画の素晴らしい作品が列挙されておりますので、どの優秀賞が最優秀賞を取るか楽しみです。私も最優秀を取りたいな!」と笑って挨拶。3度目の司会となる宮沢りえも「受賞者にとって特別な1日の司会をさせていただき光栄です。私も撮影現場にいる人間として、映像から苦労が伝わってくるシーンなどもあるので、現場での喜びや苦労など、皆さんから普段は聞けない言葉を引き出せたら」と抱負を明かした。
新人俳優賞を受賞した中条あやみ、浜辺美波、北村匠海、竹内涼真の中で注目の新人を聞かれた西田は「皆さん甲乙つけがたいですが、『陸王』を見ていたので、竹内涼真くんかな。一緒に何かやってみたい青年です」とコメント。一方、宮沢は「まだ作品を拝見していないので、お名前の印象で言うのは失礼なので」と差し控えると、西田も慌てて「Me Tooでお願いします」と追随して笑いを誘った。また、宮沢は新人賞を受賞した時について「後藤久美子ちゃんと2人でお揃いの衣装を決めて出席したんですが、とにかく頭が真っ白で、緊張していました」と振り返った。
なお、授賞式の模様は日本テレビ系列29局で3月2日(金)21時から放送され、ラジオではニッポン放送で同日深夜3時から全国放送される。また、今回の優秀賞受賞作品を中心とした上映会が、2月17日(土)から23日(金)までT・ジョイPRINCE品川で開催され、新人俳優賞受賞作品の上映会も2月24日(土)から3月2日(金)まで渋谷シネパレス(モーニングショー)で開催される。
【作品賞】「君の膵臓をたべたい」、「三度目の殺人」、「関ヶ原」、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、「花戦さ」
【アニメーション作品賞】「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」、「ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」、「メアリと魔女の花」、「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」、「夜は短し歩けよ乙女」
【監督賞】黒沢清「散歩する侵略者」、是枝裕和「三度目の殺人」、篠原哲雄「花戦さ」、原田眞人「関ヶ原」、廣木隆一「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
【主演男優賞】大泉洋「探偵はBARにいる3」、岡田准一「関ヶ原」、佐藤健「8年越しの花嫁 奇跡の実話」、菅田将暉「あゝ、荒野 前編」、藤原竜也「22年目の告白−私が殺人犯です−」
【主演女優賞】蒼井優「彼女がその名を知らない鳥たち」、新垣結衣「ミックス。」、土屋太鳳「8年越しの花嫁 奇跡の実話」、長澤まさみ「散歩する侵略者」、吉高由里子「ユリゴコロ」
【助演男優賞】西田敏行「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、西村雅彦「家族はつらいよ2」、松田龍平「探偵はBARにいる3」、村上虹郎「武曲 MUKOKU」、役所広司「三度目の殺人」、役所広司「関ヶ原」
【助演女優賞】尾野真千子「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、北川景子「探偵はBARにいる3」、夏川結衣「家族はつらいよ2」、広瀬すず「三度目の殺人」、薬師丸ひろ子「8年越しの花嫁 奇跡の実話」
【外国作品賞】「ダンケルク」、「ドリーム」、「美女と野獣」、「女神の見えざる手」、「ラ・ラ・ランド」
公開情報 | 公式サイト:http://www.japan-academy-prize.jp/ |
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