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「侍タイムスリッパー」が最優秀作品賞を獲得!「第48回日本アカデミー賞」授賞式(2025.03.17)

「第48回日本アカデミー賞」授賞式が3月14日(金)に行われ、安田淳一監督作「侍タイムスリッパー」が作品賞と編集賞の2部門で最優秀賞を受賞した。安田監督は「驚いております。物事を諦めずにやることを教えくれた昨年亡くなった父と、頑張っていれば誰かが見ていてくれるといつもおっしゃっていた福本清三さんに感謝します」と述べ、主演の山口馬木也も「1館から始まり、小さな小さな光でしたが、多くのお客様のお陰でこんなにキラキラした場所に立てています」と涙ながらに感謝した。なお、最多受賞は「キングダム 大将軍の帰還」の4部門、次いで「正体」が3部門での最優秀賞受賞となった。

「キングダム 大将軍の帰還」で最優秀助演男優賞を受賞した大沢たかおは「助演は主演の山崎君をどう盛り上げるのかという立場で、7年間そのことを考え続けてきました。気が付けば僕も周りに助けられながら演じさせていただき、支えてくれたスタッフ、キャスト、劇場に足を運んでいただいた沢山の方にお礼を言えていなかったので、改めてありがとうございました」と感謝した。また、「正体」で最優秀助演女優賞を受賞した吉岡里帆は、能登で舞台出演中のため中継で「今回の『正体』のチームのように、全員が心からいい作品を作りたいと一致団結し、凄いパワーを発揮する映画というものに、これからも携わっていきたいと思います。藤井組に出会えて本当に幸せものです」と笑顔を見せた。

「正体」で最優秀主演男優賞を獲得した横浜流星は「本当にありがとうございます。5年前に僕は新人賞をいただいて、藤井監督は『新聞記者』で作品賞を受賞されて、それが心から嬉しく、今度は一緒にこの場に立ちたいと思っていたので、藤井組としてここに居られる事に大きな意味があります。自分は芝居が上手くないですし、人間としても遊びがなく、頑固でつまらない人間です。それをわかっているから、毎日芝居のことを考え、本当に身命を賭す覚悟で向き合っています。その向き合いを少し認めていただけたような気がしました。若輩者ですが、映画界のさらなる発展のために尽力していきます」と決意を明かした。

「あんのこと」で最優秀主演女優賞を受賞した河合優実は「本当にこの度はありがとうございます。信じられない気持ちで、会場にいること自体も夢のようです。私は未熟で新参者なんですが、この会場で敬愛する大先輩方に囲まれて、映画という世界に足を踏み入れて、心の底から良かったなと思っています。『あんのこと』は言葉で言い表せないほど、特別な作品で、これからも長く俳優を続けていきたいと思っているんですが、その中でもきっと心に残り続ける作品です。『あんのこと』という映画に時間を使ってくださった全ての方々に、改めてありがとうございましたと伝えたいです」と述べた。

【第48回日本アカデミー賞最優秀賞受賞結果】
▽作品賞=「侍タイムスリッパー」
▽アニメーション作品賞=「ルックバック」
▽主演男優賞=横浜流星「正体」
▽主演女優賞=河合優実「あんのこと」
▽助演男優賞=大沢たかお「キングダム 大将軍の帰還」
▽助演女優賞=吉岡里帆「正体」
▽監督賞=藤井道人「正体」
▽脚本賞=野木亜紀子「ラストマイル」
▽撮影賞=佐光朗「キングダム 大将軍の帰還」
▽照明賞=加瀬弘行「キングダム 大将軍の帰還」
▽美術賞=三浦真澄「はたらく細胞」
▽録音賞=横野一氏工「キングダム 大将軍の帰還」
▽編集賞=安田淳一「侍タイムスリッパー」
▽音楽賞=世武裕子「カラオケ行こ!」
▽外国作品賞=「オッペンハイマー」

(C)日本アカデミー賞協会

公開情報 公式サイト:http://www.japan-academy-prize.jp/

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