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演技初挑戦の乙武洋匡に国分太一も太鼓判!「だいじょうぶ3組」完成披露会見(2013.02.19)

『五体不満足』の作者・乙武洋匡が演技に初挑戦することでも話題の映画「だいじょうぶ3組」の完成披露会見が2月19日(火)に行われ、乙武をはじめ、TOKIOの国分太一、廣木隆一監督が登壇した。乙武が小学校の教員を務めた3年間の経験をもとに執筆した同名小説の映画化であり、さらに出演の依頼を受けたということで「悩んだが、開き直った思いで飛び込んだ」と当時の心境を語った。

新学期を迎えた東京郊外にある松浦西小学校の5年3組に、電動車椅子に乗った赤尾慎之介が担任としてやって来る。教育委員会に勤め、小学校からの幼馴染で親友の白石優作が、生まれつき手と足がない赤尾の補助教員として付き添うことで認められたことだった。白石は赤尾にしかできない授業を子どもたちに受けさせたい、そしてかつて教師として挫折を経験した自身も再び子どもたちと向き合いたいという決意を胸に抱いていた。2人の先生は悩み助け合いながら、毎日の授業はもちろん、学校生活の一大イベントである運動会や遠足などをとおして、5年3組の子どもたちに真正面からぶつかっていく。

主演の国分太一は、第62回毎日映画コンクールで男優主演賞を受賞した「しゃべれども、しゃべれども」以来6年ぶりの映画出演とあり、「最初はどうせ長瀬だろうと思っていました。本当に素晴らしい脚本で一生懸命やりました。どんなメッセージでもいいので、皆さんの心に届けばいいなと思います」とアピールした。映画初出演の乙武に何かアドバイスはしたかとの質問に、「現場でどっしりと構えている姿は、6年ぶりの僕がすがりたくなるほどでした」と乙武の演技を絶賛。そんな乙武は「演じるというよりは、もう一度新しいクラスを担任させていただくという気持ちで振る舞った」と撮影時の心境を語った。また監督は「子どもたちを見ているのが大変で、ほっとくと何をするのか分からなかった。教師役の2人に頼っていました」と話した。

ほぼ初対面である国分と乙武は、お互いスポーツキャスター、スポーツライターを務めていることもあり、国分は「空き時間はずっと2人でスポーツについて話していました。撮影がプロ野球のキャンプの時期だったので、取材の報告をしていました」と明かし、乙武も「控室は別々でしたが、ほとんど同じ部屋で話していました」と、スポーツを通して打ち解けたことを明かした。また国分は、劇中で恋人役を演じる榮倉奈々について、「数年前に榮倉さんの担任という形で共演しましたが、今回は恋人役ということで何か悪いことをしている気分になりました。成長したなと感じました」と、久しぶりの共演に照れた様子だった。

また「撮影中もっとも記憶に残っていることは?」との質問に対して、乙武は「撮影がちょうど1月の寒い時期でしたが、春と秋のシーンがメインだったので薄着でいることが大変でした。特に子どもたちとサッカーをするシーンでは、車椅子から降りてプレイするため、お尻が霜焼けになりそうだった」と苦労話を吐露したが、今となっては楽しい思い出だと語った。それに対し監督は「僕はドSなので」と笑いを誘い、「現場に季節感を出すため雪かきをしていたスタッフも大変だったと思います。さらに子どもたちをケアするのも大変だったろう」と子どもが多かった現場でのスタッフの気苦労にも触れていた。一方の国分は「僕は子どもたちと遊んでいて、乙武さんに怒られていました」と話し、賑やかな現場だったことが伺える会見となった。

公開情報 東宝配給「だいじょうぶ3組」は2013年3月23日(土)から全国公開
公式サイト:http://daijyobu-3.com/

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