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「ラストスタンド」来日会見でシュワルツェネッガーが吉田沙保里にラブコール!(2013.02.21)

「ターミネーター3」から10年の時を経て、スクリーンに主役としてカムバックしたアーノルド・シュワルツェネッガーが来日し、2月21日(木)に行われた「ラストスタンド」の記者会見に出席。会見の開始時刻から15分を過ぎた頃、ようやく支度を終えてホテルの部屋を出発するという大物感を漂わせ、現れたシュワルツェネッガーは「1972年に初来日して以来、日本には何度も来ているけど、この前はカリフォルニア州知事としてだったからね。『I’ll be back!』と約束したとおり、俳優として戻ってこられて本当に嬉しい。日本のファンほど、熱心に支えてくれるファンはいないといつも感じているよ」と笑顔で挨拶。シュワルツェネッガーの大ファンであるというレスリング日本代表の吉田沙保里も駆けつけた。

出演作のトータル世界興収が3000億円を誇るシュワルツェネッガーが、ハリウッドの第一線への完全復帰作として選んだ役は、辺境の町で静かに暮らす初老の保安官オーウェンズ。物語は、移送中にFBIの警備を出し抜いた麻薬王コルテスが、時速400キロで走るコルベットZR1の特別仕様車でメキシコ国境に向けて逃走。FBIからの通報で状況を知ったオーウェンズは、コルテスをみすみすメキシコへ逃すか、最後の砦(ラストスタンド)となって阻止するか選択を迫られる。

復帰作として何故この作品を選んだのか尋ねられると、「国際的にお客さんを呼べる作品になるかどうかを、いつも作品選びの基準としているんだ。ドイツでもアフリカでもアジアでも、特に日本で観客に楽しんでもらえる作品になるかが重要。『ラストスタンド』もアクションあり、カーチェイスあり、ファイティングやスタントのシーンもたっぷりあって、何よりも素晴らしいキャラクターに恵まれていたから出演を決めたよ」と語り、本作でハリウッドデビューを果たした韓国のキム・ジウン監督についても「素晴らしいキャリアを持った監督で、あらゆるジャンルの作品のトップをいく監督だったから、彼と仕事できることがとても楽しみだった。実際、撮影を終えてみても、素晴らしい経験ができたと感じているよ」と監督を絶賛。

これまでは鍛えあげた肉体を武器に、超人的なヒーローとして一人で敵を倒していく印象が強かったが、本作ではチームを率いて、人間味あふれるリーダーとして凶悪犯に立ち向かっている。このことについても「このキャラクターに興味を持ったのは、今までと違って弱みを持った人間だったということ。かつてはLAのSWATチームで華々しく活躍していたものの、怪我をして入院し、心にも傷を負い、年もとって田舎町に引っ込んだ保安官の役だからね。今は落ちぶれていても、麻薬王や20人の傭兵たちを相手に対決することができるか?自分自身に問いかけて、立ち上がる男だよ」と演じた役を分析。

カリフォルニア州知事としての職務も演技に役立ったようで、「政治と演技はみかけは全然違うけど、知事の椅子に座って認識したのは、いかに人間が生きていくということは大変かということ。教育や貧困、エコロジー、経済、ヘルスケアなど様々な問題に次から次へと対処しなければならなかったからね。一般の人たちが日々、困難に立ち向かっていることを知れたのは、今回の演技にも、キャラクター作りにも影響を及ぼしているよ」と明かした。

ここで、“霊長類最強女子”ことレスリング日本代表の吉田沙保里が、プレゼントの兜を持って登壇。シュワルツェネッガーも「素晴らしいプレゼントをありがとう。あなたの活躍はちゃんと知っていますよ。一人の人間がオリンピックで3回もチャンピオンになるなんて有り得ないこと。メダルより何より、何100万人という人々に勇気を与え、運動をしようという意欲を与えているのは素晴らしい」と吉田を讃えた。吉田も「圧倒的に不利な状況でも、持てる力で戦う姿に感動しました」と映画の感想を述べ、シュワルツェネッガーは「吉田さんにもぜひハリウッドで女性のアクション・ヒロインになって欲しい」とラブコール。「嬉しいです。弟子にしていただけますか?」と尋ねると、シュワルツェネッガーは保安官バッヂを取り出して「あなたを保安官に任命する」と言って、バッヂをプレゼントした。そして最後に「I’ll be back!」の決め台詞で会場をあとにした。

公開情報 松竹/ポニーキャニオン配給「ラストスタンド」は2013年4月27日(土)全国公開
公式サイト:http://laststand.jp/

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