レオナルド・ディカプリオ、休業宣言を否定!!「ジャンゴ 繋がれざる者」緊急来日会見(2013.03.03)
第85回アカデミー賞脚本賞(クエンティン・タランティーノ)、助演男優賞(クリストフ・ヴァルツ)を受賞した「ジャンゴ 繋がれざる者」で、初の本格的な悪役を演じたことでも注目を集めたレオナルド・ディカプリオの緊急来日記者会見が3月2日(土)に行われた。2010年の映画「インセプション」のPR以来3年ぶり8度目の来日となり、「京都に行くのを楽しみにしているんだ。今までに5回は行っているよ」と、久々の日本を満喫しようと意気込んでいた。
南北戦争勃発直前のアメリカ南部。黒人奴隷として売りに出されたジャンゴは、元歯科医の賞金稼ぎキング・シュルツに買われ、共に賞金稼ぎとなる。生き別れになった妻が、極悪人として名高い農園の領主カルヴィン・キャンディの下に捕らわれていることを知ったジャンゴは、妻を救うため生死を賭けた戦いに挑むのであった。主人公のジャンゴを演じるのはジェイミー・フォックス、その他クリストフ・ヴァルツ、サミュエル・L・ジャクソン、ケリー・ワシントンなど、個性豊かなキャストが勢ぞろいしている。
今回がタランティーノ監督とは初仕事となり「常に革新的な作品に挑戦しているタランティーノ監督と一緒に仕事をしたいと以前から思っていました。南北戦争というアメリカ人が触れたくない時代を描いており、(僕が演じた役も)道徳的な腐敗を象徴している人物だった。ハリウッドでこの脚本が出回った時も大きく話題になり、自分もこの作品の一部になりたいという思いで自らオファーしたんだ」と出演の経緯を明かし、「実際に仕事をして、監督としても脚本家としても突出した才能の持ち主だと感じたよ」と監督への想いを熱く語った。
今回演じたカルヴィン・キャンディという役はキャリア初の本格的悪役であるが「今まで読んだどんな悪役より憎むべき、そして忌むべき存在であり、だからこそこの役をやりたいと思いました。ここまで大胆不敵だと、ある意味開放感を感じ、自己陶酔して演じていました。多くの俳優が『一番楽しい役は悪役だ』と言うが、そういうことだと思います」と初の悪役を自由に演じられたことが伺えた。そんな自由で激しい役柄であるが故に、あるシーンでは「勢いで割れたグラスの破片が手に刺さってしまい、テーブルが血だらけになってしまったことがあった。でも、このシーンを使って欲しいと瞬時に思い、撮影を続行したんだ。ジェイミーもタランティーノ監督も驚いていたが、このシーンを本編で使ってくれて、俳優としては幸運なハプニングだったよ」と誇らしげに撮影中の秘話を語った。
また、この役づくりのために「トゥルー・ロマンス」のゲイリー・オールドマンや「トゥームストーン」のヴァル・キルマーなどを参考にしたと明かし、「一番好きな悪役は『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンスかな」と語っていた。
そして、今年1月に独Bild紙のインタビューでの休業宣言が話題になったディカプリオだが、「この2年間で3本の映画に出演していたから、ちょっと休暇をとりたいという趣旨で言ったのだが、まるで俳優業を辞めたいという意味で捉われてしまったよ」と苦笑いしながら言及し、「大好きな俳優業を辞めるつもりはありません」と休業宣言をキッパリと否定した。今後も「興味深いプロジェクトがあれば参加していきたいし、その他にも環境問題や慈善事業にも力を注いでいきたいな」と抱負を語っていた。
公開情報 | ソニー・ピクチャーズ配給「ジャンゴ 繋がれざる者」は3月1日(金)から全国公開 公式サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/djangounchained/ |
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