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貫地谷しほりと竹中直人の“親子愛度”は95%!「くちづけ」完成披露会見(2013.04.18)

宅間孝行が自身の劇団“東京セレソンデラックス”(2012年に解散)のために書き下ろし、24,000人もの観客が涙した伝説の舞台を、堤幸彦監督が映画化した「くちづけ」の完成披露記者会見が4月18日(木)に行われ、映画初主演となる貫地谷しほりをはじめ、宅間孝行、竹中直人、橋本愛が、映画の公開日(5月25日)に合わせた525本のひまわり畑の壇上で映画への熱い思いを語った。

知的障害者たちの自立支援を目的としたグループホーム“ひまわり荘”へ、漫画家の愛情いっぽんが知的障害者である娘のマコと共に身を寄せたことから起こる、優しくも切ない父と子の物語。30歳のカラダに7歳のココロを持つマコに貫地谷しほり、娘に尽くす父・いっぽんに竹中直人、ひまわり荘の住人でマコの心の扉を開ける王子様・うーやんに、舞台と同じく宅間孝行が扮している。

10年以上前のある新聞記事をきっかけにして生まれた作品ということで、原作・脚本も手掛けた宅間孝行は「たまたま目にしたその記事を切ないなーと思い、いつか作品にしたいという思いがありました。ただ、主人公となる人物が年配だったので、その当時20代、30代の僕たちが老け役をやるのはどうなんだろう?と思い、いろんな先輩方とご一緒するうちに、あの時の話を芝居にできないかと再び思うようになり、作ることにしました」と明かした。

その2010年に上演された舞台を観て非常に感動したという堤監督は「絶対に映画化した方がいい!と宅間さんに会う度に言っていたのですが、幸運にも自分が監督することになり、心を込めて作りました。劇団のような撮影にしたいと思い、その日、出演する人もしない人も、毎回集まってもらいました。細かいカット割りもなく、5台のカメラで台本20ページ分を一気に撮影し、その熱がきっちりと映っているのではないかと思います」と自信をのぞかせた。

天使のように無邪気で陽気なマコを演じた貫地谷しほりも「素晴らしい脚本で、最初に読んで涙が止まりませんでした。これをやるんだという覚悟と、10代の頃からお世話になっている堤監督ということで、さらに想いが強くなりました。根底にある親子の愛、お父さんの愛を感じて演じていければと思いました」と語り、マコへの愛と、それゆえの苦悩を表現した竹中直人は「貫地谷ちゃんとは映画では『スウィングガールズ』『僕らのワンダフルデイズ』に続いて3本目で、一度、親子役もやっているのですんなり入れました。声が独特でステキだなと思っていたけど、あの声で“いっぽん”て呼ばれただけで、お父さんになれました」と笑顔。

ひまわり荘の主人の娘で、知的障害者への偏見を持たない女子高生・はるかを演じた橋本愛は「カメラが5台もセットの中にあるのは異色で、台本一冊全部を覚えてリハーサルに向かったのも初で、いろいろなことが初めてでした。試写を祖母と観て、二人で号泣しました。身内にも障害を持った人がいて、その子の話になって、“泣ける映画”っていうことですが、“語れる映画”だなと思いました」とコメント。

この日は、映画の公開に合わせて開発された“親子愛診断”ゲーム(4月19日から「くちづけ」HPにて公開)によって導き出された相性が発表されるということで、竹中は「80%くらいかな」と語るも、貫地谷は「それじゃ少なすぎません?120%でしょ」と反論。結果は親子愛度95%「恋人みたいな親子」となり、「目が合うだけで何でもわかっちゃうアツアツの様子。もっと親子愛をアップさせる方法は“腕を組む”」と診断され、「よく腕組んでますよねー」と貫地谷が竹中に語りかけると「誰がこんな答えを出すの?」と真面目な面持ちで質問。ちなみに、橋本愛と堤監督の親子愛度は40%で「納豆のような親子」、宅間孝行と堤監督の親子愛度は65%で「ロックな親子」との結果。

最後に貫地谷が登壇者一人一人に感極まった表情で感謝の気持ちを伝え、竹中には「最初の共演が10年くらい前でしたが、その時から変わらずにいてくださり、励みになりました。ありがとうございました」と映画さながらの“くちづけ”のサプライズを贈った。

公開情報 東映配給「くちづけ」は2013年5月25日(土)から全国公開
公式サイト:http://www.kuchizuke-movie.com/

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