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日本人としての素晴らしさを再確認してほしい「終戦のエンペラー」記者会見(2013.04.24)

1945年、終戦直後の日本でマッカーサー元帥が命じた極秘調査とは?ハリウッドが壮大なスケールで描いた歴史超大作「終戦のエンペラー」の記者会見が4月24日(水)に行われ、プロデューサーの奈良橋陽子、ゲイリー・フォスター、野村祐人、日本人キャストの初音映莉子、西田敏行、中村雅俊、伊武雅刀、片岡孝太郎が登壇した。主人公のフェラーズ准将に文化を説く鹿島大将を演じた西田敏行は「素晴らしい作品が出来上がったと確信しています」と力強く挨拶した。

終戦直後の日本にマッカーサー元帥率いるGHQが上陸、この戦争の真の責任者は誰なのか?極秘調査を命じられたマッカーサーの部下、フェラーズ准将はやがて衝撃の事実を知ることとなる。戦争で全てを失った日本の礎はいかにして築かれたのか?日本の運命を決定づけた知られざる物語が描かれる。

奈良橋プロデューサーは「アメリカ側から見た日本ではなく、逆のものを探していて、アメリカでも知られていないフェラーズと書物で出会い、アメリカに紹介したいと思った。知られていないこともたくさんあり、祖父が劇中に出てくる関谷宮内次官で、いろんな話を聞いていて、それも少し入れたいと思ったし、知られていないことを世界平和のためにも届けたかった」と映画化の思いを語り、息子でもある野村祐人プロデューサーは「この企画が動き出した時に東日本大震災が起こった。何故、この作品をやるべきかと皆で再確認し、皆で力を合わせて頑張らなくちゃいけない。特に日本はそういう時だろう、と思いを強くし、それが僕にとってのモチベーションとなった。1945年の話だが今の若い人に観てもらいたい。日本人としての素晴らしさを再確認してほしい」と日本への思いを語った。また、フォスタープロデューサーは「アメリカで公開中だが、知らないことだからこそ知りたいと、皆ストーリーに興味を持っている。マッカーサーもアメリカ人には違うイメージを持たれていて、マッカーサーを改めて発見できるし、平和についてもアメリカの観客にインスピレーションを与えている」と語った。

「ハロー」と挨拶した西田敏行は、今回、英語で芝居をしているが、フェラーズ准将に日本の文化を伝えるため、日本人としての有り様を英語で表現しなくてはならず、「奈良橋さんにCDを頂き、耳で聞いて集中して覚えました。受験生の気分だった。アメリカの観客が『日本人の英語がよく理解できた』と言っていたと聞いて嬉しく思います」と安堵していた。近衛文麿役の中村雅俊も「ハロー、アゲイン」と挨拶し、「総理役なので難しいセリフが多く、会話とセリフは違うのでベストを尽くしました。西田さんとは古い付き合いで、一緒に歌を歌いに行くし、西田さんは英語の歌も上手なんですが、英語のセリフも凄いと思った。努力は想像以上でしょう。改めて西田さんは凄いと思いました」と2人とも英語のセリフに苦労したようだったが、天皇を補佐する内大臣、木戸幸一役の伊武雅刀は「英語は喋れません。唯一、喋らなくて済み、皆さんに申し訳ない。血圧が高く、撮影のニュージーランドに入って、医者に日本に帰れと言われてしまい、降下剤を4日間飲んで、やっと撮影に挑めた」と明かした。

物語の鍵を握り、戦前に留学したアメリカでフェラーズと恋に落ちるアヤ役の初音映莉子は「思いを込めて、丁寧に一つ一つを大切に、その瞬間を大事にしながら撮影していました。アヤという役を通して自分も成長していきたい」と挨拶した。そんな初音の魅力を西田は「ニュージーランドで会った時、横顔の美しさに見とれ、異国でオリエンタルな美しさに触れたので、倍くらい心臓がドキドキしました。こんな素敵な女性が僕の姪役で、一緒に食事をしたいと誘いたかったのですが、そんなスキがないくらい立派な日本女性でした」と褒め、一方、中村は「喋り方、たたずまいが、宇宙人みたいに掴みどころがないと思っていて、知れば知るほど謎の部分が多い女性。西田さんと違い、僕は一緒に食事しました。2月1日が誕生日だったので、ちょうど初音さんが残っていて、奈良橋さんが段取りしてくれて」とプロデューサーからのバースデープレゼントを明かした。

公開情報 松竹配給「終戦のエンペラー」は2013年7月27日(土)より全国公開
公式サイト:http://www.emperor-movie.jp/

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