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自分の人生について振り返る機会になる作品「フェニックス~約束の歌~」のイ・ホンギ来日会見(2013.05.15)

韓国のロックバンド“FTISLAND”のメイン・ボーカルで俳優としても活躍するイ・ホンギがスクリーン・デビューする「フェニックス~約束の歌~」の来日記者会見が5月15日(水)に行われた。俳優としての映画主演来日は初めてだが、“FTISLAND”としては何度も日本に来ているイ・ホンギは、日本語で「こんにちは!元気です」と挨拶し、最近はダイエットに励んでいるようで、ポスターを見ながら「痩せてた時のボクだ!」と言って場内を笑わせた。

ワガママで奔放なトップアイドルのチュンイは、ある日些細なケンカで手を出してしまい、社会奉仕活動を命じられる。指定された場所は風変わりなホスピスで、個性的な患者たちが限られた時間を明るく前向きに生きていた。そのホスピスが資金難から閉鎖の危機に陥り、チュンイは患者たちとバンドを組んで、賞金のかかったオーディションを目指すことになる。

ホンギは、「台本を読んで、ホスピスの存在を初めて知り興味を持ったのですが、上手くできるのかという心配もあり、やるべきかどうか悩みもしました。でも、たくさんの人に観て頂いて、たくさんのことを感じて頂けると思いました。結果はどうあれ、僕の人生にとって意義があると感じ、出演を決めました」と映画デビュー作に本作を選んだ理由を語った。

また、出演して「後悔しない人生を生きようと思うようになりました。僕が心から願っていることは何なのか?、今の仕事は果たして好きでやっているのか?と振り返るきっかけになり、同時に家族の大切さ、まわりの人たちの大切さも気付くようになりました」と俳優としてだけでなく、1人の人間として逞しく成長したようだ。

「チュンイは普段の僕と似ているところがたくさんありますが、彼はホスピスの中で起きた出来事を通して大人になっていきます。僕はホスピスのことを理解していないので、監督に他の役者さんと一緒にホスピスに行って色々なことを経験したいとお願いしました。でも、監督に来ないでくれと言われて、他の俳優が経験して演技を見せてくれるから、君にはそれを感じて演技して欲しいと言われました。ホスピスの中で死を間近にした方が手紙を書かれていて、手紙の内容を今回のセリフに取り入れている部分が多く、演技をしながら色々なことを感じることが出来ました。」と真摯に役に向き合っていた様子。

共演者とのエピソードも明かし、ホスピスの患者役のマ・ドンソクとは「撮影中、今日のおかずは何か?と一緒に当てて勝負していましたが、僕がいつも当てていましたよ。ドンソク先輩は性格が面白く、楽しかったです」とし、同じく患者役のイム・ウォニについても「集中力が素晴らしく役になりきっていました。クランクイン前の会食で、僕が気楽に出来るようウォニ先輩の方から『余りプレッシャーを感じないでいいよ。近所のお兄さんだと思って気楽に接していいよ!』と言ってくれて、何て良い方だと思っていたら、最後にひと言、悪口というか罵倒するようなことを言われました。韓国では最後に悪いひと言を付けるのは、親しくなろうという意味があるのです」と先輩たちとも良い関係を築けたようだった。

また、「余命いくばくもないとしたらどうするか?」という質問には「最期の日が決まっていたら、ホスピスには行かないと思います。やりたかったけど時間がなくて出来なかったこと、死ぬまでに絶対やろうと思ったことをやります」と答え、「世界一周!銀行強盗とか買い物もたくさんしたい。食べることも好きなので、世界の有名料理もたくさん食べたい。また、いろんな女性に逢いたいですね!」と茶目っ気を見せていた。

エンディング曲には本人が作詞・作曲した「オレンジ色の空」が使われているが、「最初はアルバムに入れる予定の曲で、歌詞も違った内容でしたが、決まっていた曲が気にいらなくて、僕の歌を使ったらどうかと会社に提案しました。歌詞は映画のテーマに書き変えました。最近は音楽活動に力を入れていて歌が70%、演技が30%くらい。僕は歌と演技をバランスよく50%ずつにしたいので、そう努力をしているところ」と明かした。

最後に「僕が初めて主演を務めた映画が公開されますが、とても良い作品です。心温まり、自分の人生についても振り返る機会になる作品だと思います。所々に笑いのツボも入っていますので、たくさんの方に癒しの効果を味わって頂きたいと思います」とアピールした。

公開情報 東宝東和配給「フェニックス ~約束の歌~」は2013年6月7日(金)TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国公開
公式サイト:http://phoenix-band.jp/

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