嵐の櫻井翔と、最も旬な女優・北川景子主演で平均視聴率15・9％、最高視聴率18・1％と人気を博した連続ドラマの劇場版「映画 謎解きはディナーのあとで」の完成披露会見が7月17日（水）に行われ、主演の二人をはじめ、椎名桔平、中村雅俊、桜庭ななみ、大倉孝二、竹中直人、宮沢りえ、土方政人監督が登壇。櫻井は「ドラマの撮影時から、いつか映画になったらいいね！と目標半分、夢半分で話していましたが、こうして実際に映画化されたことが嬉しい。連ドラ、スペシャルドラマ、そして映画へと、正に大海原に航海に出るような気持ちです」と挨拶した。

2011年度の本屋大賞第1位を受賞し、同年度の年間ベストセラー第1位を記録した同名小説を、発売1年後の2011年10月に櫻井翔と北川景子主演で連続ドラマ化。視聴者から続編への熱い要望が殺到し、2012年3月にはスペシャルドラマも放送され、満を持しての映画化となった。休暇のクルーズでシンガポール行き豪華客船「プリンセスレイコ」号に乗り込んだ令嬢・宝生麗子と執事・影山は、船から奇妙な遺体が海に落とされたことから、麗子の上司・風祭警部らを巻き込んで謎を解き明かしていく。

映画監督デビューとなる土方監督は「連ドラの世界観を継承しつつ、映画ならではのスケールで、最高のエンターテインメント作品になったのではないかと思っています。櫻井君のカッコ良さと、連ドラの時よりもアクティブなところをお見せしようと思いました」と挨拶。北川は「映画まで辿り着いたのはファンの皆さんのおかげ。連ドラ、スペシャルドラマと続編ができる度に、皆さんの期待に応えられるよう、ハードルを上げてきました。ドラマのファンも、映画からのファンも楽しんでいただけるものになったと手応えを感じています」と自信の表情。

「はいはいはいはい」が合言葉の風祭警部を演じる椎名は「ドラマの放送の真ん中くらいの時かな。児童公園で子供たちに囲まれて『はいはいの人でしょ？はいはいやって！』って言われてね」とすっかり役が板についた様子で、北川にも「（風祭警部は）子供の時のピュアな気持ちを持ったキャラクターで、子供から大人まで大好きになってしまう。私も大ファンです！」と告白されると、「僕も大人になって汚れてきているのに、毎回、真っ白な服を着て、ピュアな心を持っている役で・・・」とやや自信無さげな様子だったが、櫻井から「風祭警部の時の椎名さんは本当にイキイキしていました。楽しそうですよ！」と言われると、「正直、楽しいです。無責任でいさせていただけるので。謎を解くのは翔君と景子ちゃんで、僕は面白くなればいいと思っています」と明かした。

泥棒の高円寺兄弟の兄・健太を演じた竹中は、現場では“チョコレートおじさん”と化し、疲れたスタッフやキャストにチョコレートを配り歩いていたようだが、弟・雄太役の大倉はかなり振り回されていたようで、「いろんなこと（アドリブ）をなさるので、ついて行くのに必死でした。海の上なので、朝起きると携帯も通じず、まずは竹中さんを探すことから始まりました。でも“あの”竹中さんの弟役で嬉しかったです」とすかさずフォロー。

また、下町の福引で豪華客船に乗り込んできたという乗客・熊沢美穂を演じた宮沢は「憧れのラッフルズホテルで初日の大切なシーンを撮らせていただきました。共演者の方たちもゴージャスで、櫻井さんとは2度目の共演でしたが、揺ぎ無い感じが心強くて、緊張を吹き飛ばしてくれました」と語ると、櫻井も「白を基調としたラッフルズの奥から宮沢さんが現れるシーンはカッコ良かったです」と互いを讃えた。

本作は、海外配給も決定し、台湾が8月9日（金）、シンガポールが8月22日（木）、香港が9月5日（木）の公開予定で、インターナショナルプレミアもシンガポールで行われる（日程は調整中）。この他にも、公開前日の8月2日（金）には「謎解きはディナーのあとでスペシャル～風祭警部の事件簿～」が放送され、さらに、映画では描かれない知られざる影山の活躍を描いたスペシャルドラマ「解きはディナーのあとでスペシャル 船上探偵・影山」が7月30日（火）から8月2日（金）の間の4夜にわたって放送されることも決定した。