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サングラスとコーンパイプでマッカーサーの出来上がり!?「終戦のエンペラー」記者会見(2013.07.18)

日米の名優が勢揃いし、トミー・リー・ジョーンズがマッカーサー元帥を演じる「終戦のエンペラー」の記者会見が7月18日(木)に行われ、ピーター・ウェーバー監督、マシュー・フォックス、トミー・リー・ジョーンズ、初音映莉子、西田敏行、桃井かおりが登壇。この日の会見はアメリカ大使館に程近いホテルオークラで行われたこともあり、ウェーバー監督は「実際に昭和天皇とマッカーサーが出会った歴史的なアメリカ大使館から数100フィートしか離れていないこの場所で会見ができることを嬉しく思います」と挨拶した。

1945年8月、日本が連合国に降伏し、第二次世界大戦が終結。まもなく、マッカーサー元帥率いるGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が上陸し、日本は米軍の占領統治を経たのち、再び息を吹き返した。その歴史的な事実の裏に秘められた驚きの真実とは?マッカーサーが部下のボナー・フェラーズ准将に命じた、ある極秘調査の秘密が解き明かされる。

ドラマ「LOST」シリーズで人気を博し、本作ではマッカーサーからの特命を受け、調査を始めるフェラーズ准将を演じたマシュー・フォックスは「一緒に映画を作った仲間と共にまた過ごすことができて嬉しい。まだ僕は本作を観ていないので、今夜、東京で行われるプレミアで観られることを楽しみにしています」と語り、オスカー俳優であり、日本では「BOSS」のCMでお馴染みのトミー・リー・ジョーンズも「私も映画を観るのを楽しみにしています。日本の皆さんに観てもらえるのもとても楽しみ」と笑顔で語った。また、アメリカ留学中にフェラーズと恋に落ちるアヤを演じた初音映莉子は「今日、ここへ来る間、東京の街並みを見ていて、今もフェラーズさんがいたら、この景色をどう思うのだろうと考えていました。日本を愛してくれたフェラーズさんを、アヤという役を通して愛せたことが幸せでした」と感慨深げ。

アヤの叔父であり、フェラーズに日本独自の文化を説く鹿島大将を演じた西田敏行は「この映画に参加できて本当に幸せでした。ただ全部英語で、雑談をする余裕もありませんでしたが、ここにいる素晴らしい皆さんと映画に参加できたことは、その苦しみを凌駕していました」と満足気な様子。鹿島の妻を演じ、奈良橋陽子プロデューサーとは「SAYURI」への出演などで親交が深い桃井かおりは「日本の俳優が参加するって聞いたから『あの役を女にして!』とか言ったんだけど、とにかく役が無くて。でも西田さんの横に座っている役があったから、彼を助けるというか、ちょっかい出していたら『話しかけないで!』って言われちゃって」と余裕の表情。

本作の最も魅力を感じた部分を聞かれると、マシュー・フォックスは「フェラーズとアヤの恋物語には感銘を受けました。文化と言葉の壁を乗り越えた二人が、戦争によって引き裂かれてしまうんです。また、終戦直後の調査について正直知りませんでした。仕事をしながら史実の一片を学ぶことができました」と明かし、トミー・リー・ジョーンズは「脚本を読んだ時は、自分はマッカーサーに似ても似つかないから関わらない方がいいなと。でもサングラスをかけて、コーンパイプをくわえれば近づくかなと思い直しました。1番感銘を受けたのは、マッカーサーだけでなく、フェラーズも終戦直後の日本に平和をもたらそうと奮闘し、一生懸命日本を救おうとしていた姿です」と明かした。

また、西田は「アメリカの方が書いた脚本にも関わらず、日本人の心をグッとつかんでいる。終戦後、マッカーサーとフェラーズが日本に降り立つ前の会話が印象的で、今まで殺し合っていた日本に、不安を抱えながらも降り立つまでの心理的なものがよく描かれていました。天皇との謁見シーンでのトミー・リーさんの素晴らしい演技にも感動しました」と絶賛。

マシュー・フォックスと恋人役を演じるということで、初音は撮影前に2人で映画を観に行ったり、食事をしたりしていたということだが、「彼と初めて会ったのが、本読みの前でした。その時すごくお腹がすいていたので、本読み中に鳴ってはいけないと思って、横のキッチンでサンドウィッチを作ったんですが、かじりついた瞬間に彼がやって来て。笑いながらはじめましてという感じでした。その後、信頼関係も築けて、それがスクリーンにも出ていると思います」と語ると、西田が「つけ加えると、私とかおりちゃんも夫婦役ですけど、我々もよく飲みに行ってましたよね!」と切り込み、桃井も「息はピッタリでしたよね!」と応え、会場は笑いに包まれた。

公開情報 松竹配給「終戦のエンペラー」は2013年7月27日(土)全国公開
公式サイト:http://www.emperor-movie.jp/

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