「ハードルをあげて期待して欲しい!」さとうけいいち監督自信の「聖闘士星矢 Legend of Sanctuary」製作発表(2013.11.01)
漫画家の車田正美・熱血画道40周年記念映画「聖闘士星矢 Legend of Sanctuary」の製作発表会が、現在、秋葉原UDXで開催されている(株)バンダイ主催イベント「魂ネイション2013」で行われた。特報映像を初披露した他、さとうけいいち監督と東映アニメーションの浅間陽介プロデューサーが登壇し、いくつかのビジュアル画像を見ながらトークを繰り広げ、さとう監督は「CGにしたことで、更なる違う世界に観客を連れていけるという思いがあった。ハードルをあげていただいてもいい。楽しみにしていてください!」と自信満々の様子だった。
1985~1990年に週刊「少年ジャンプ」で連載され、人気を博した「聖闘士星矢」。TVアニメ放映は漫画連載から9ヶ月後という、当時としては異例の早さでスタートし、魅力的な登場キャラクターと聖闘士の多彩な必殺技が多くのファンに根強く愛され、80年代後半を代表する名作となった。原作コミックスの世界累計発行部数は3440万部、さらにTVアニメはフランスやイタリアなど世界80カ国以上で放映され、今なおその名は不動のものとなっている。
今回は原作者である車田正美が自ら製作総指揮を務め、数あるエピソードの中でも屈指の人気を誇る「聖域十二宮編」を描くということで、車田氏も「聖闘士星矢はここから始まった」とコメントを寄せている。浅間プロデューサーは「2007年に製作がスタートし、CGでいこう!とスタッフと打ち合わせを重ね、2010年の『ジャンプフェスタ』で第1報を出し、スタートから6年、今日、やっと皆さんに披露することができました」と感慨深げ。
これまで人気アニメ「TIGER&BUNNY」の監督や、来年1月に公開される実写映画「黒執事」の監督などを務めるさとう監督へのプロデューサーの期待も大きいようだが、オファーを受けた監督は「『十二宮』をお願いしますと言われ、ドン引いたんです(笑)。皆さんに喜んでもらえる映像、納得していただける話をとにかく作らなければと思いました」と明かした。
また、原作ファンが一番愛しているエピソードということで責任重大だが、さとう監督は「パパ、ママがファンというお子さんにも『僕も観たいな』と思ってもらえる映画にしたい。何にこだわり、何を新しく見せて欲しいか、原作サイドとも議論を重ねたので、みんながお腹いっぱいになって帰ってもらえる映画にすることに時間をかけています。TVでは見られない表現方法を120%兼ね備えた映画なので、期待を裏切らない映画になっております」と自負。浅間プロデューサーも「僕は小学生の時、毎週、TVにかじりついて見ていましたが、今の子供たちにも新たな形で見せてあげれば、熱くなってもらえるんじゃないかと思う」と新しい世代の開拓にも自信を覗かせた。
なお、「魂ネイション2013」の「聖闘士星矢」特設スペースでは、「聖衣神話10周年プロジェクト」として製作された純金製「サジタリアス聖衣」(市場想定価格6000万円)の日本初公開に加え、いよいよ発売となる「アテナの聖衣」、そして好評放送中の「聖闘士星矢Ω」の新作展示なども行っている。
公開情報 | 東映配給「聖闘士星矢 Legend of Sanctuary」は2014年初夏全国公開 公式サイト:http://saintseiya2014.com/ |
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