浅野なのに吉良役にがっかり?!キアヌ・リーブスら日・米キャスト陣による「47RONIN」記者会見(2013.11.18)
3Dアクション超大作「47RONIN」の来日記者会見が11月18日(月)に行われ、主演のキアヌ・リーブス、監督のカール・リンシュをはじめ、既に海外でも活躍の場を広げている日本人キャストの真田広之、浅野忠信、菊地凛子、そして本作がハリウッドデビューとなる柴咲コウ、赤西仁が登壇。謎めいた異端のRONIN・カイを演じたキアヌは「ここにいる素晴らしいキャストと素晴らしい仕事ができました。カールのリーダーシップの下、彼のビジョンに従って作りあげた作品なので、楽しみにしていてください!」と挨拶した。
ハリウッドの一流スタッフと日米の豪華キャストが結集した本作は、日本の史実をベースとしつつも、全く新たなイマジネーションとCG映像により、誰も見たことがない「未体験の忠臣蔵」とも言うべきアクションエンターテインメントを作りあげている。また、日本語字幕の全面監修を「天地明察」等の歴史作品で知られる作家の冲方丁が手掛け、作品に深みと説得力を与えた。
カール・リンシュ監督は「完成したことを誇りに思うと同時にホッとしています。東洋の物語を我々西洋人が映画にするということで、どうやってこの素晴らしい物語を切り取ろうかと考え、数年前にキアヌと話し合った際にも、日本に根付く尊厳や伝統を尊重しながらも、自分たちの作品としてオリジナリティを持たせたいと思いました。作品に描かれている忠義、復讐、諦めない心は、普遍的な要素であり、世界中の人々が等しく楽しめる作品になったと思います」と自負。
今年は「ウルヴァリン:SAMURAI」に続き、日本を舞台にしたハリウッド大作に連続して出演し、本作では大石内蔵助を演じた真田は「トレーニングを始めた時には、既にキアヌは日本語や日本の文化について学んでいて、剣の動きもついていたので、あとは大石とカイの2人が対立から学びあって、国境や身分を越えた友情を育んでいく姿を演じるだけでした」と苦労は無かったようで、キアヌも「真田さんと初対面した時、シンプル&ディープな話だと言ってくださり、その言葉に導かれて演じることができました。カイという役も侍たちと旅を共にしながら、領土、名誉、武士道を取り戻そうとしていくという、今までにやったことのないアウトサイダーで、やりがいがありました」と満足の表情。
浅野家の姫君であり、キアヌ扮するカイと心を通わせるミカを演じた柴咲は「貴重な体験をさせていただき光栄で、心に残る撮影になりました。早く皆さんにも観ていただきたいです。初めてのハリウッド作品ということで、最初は緊張していましたが、カールが導いてくれたので、すっと物語に溶け込むことができました。衣装もセットも豪華で、細かい色彩にまでこだわって皆で作り上げていて、初めての経験も楽しむことができました」と笑顔で語り、同じくハリウッドデビューとなり、大石内蔵助の息子・主税を演じた赤西は「お城を作ってしまうほど凄く大きなセットでビックリしました。監督もキアヌもやりやすい環境を作ってくれたので、そこまで緊張せずにできました」と余裕の表情。
RONINたちを苦しめる悪として、謎の妖女・ミヅキを演じた菊地は「オリジナルの役だったので、楽しんで役作りができました。カラーコンタクトを付けたり、衣装も帯をギュッと締めたり、一番自由に楽しめた役だったと思います」と語り、妖女と手を組み天下を狙う暴君・吉良上野介を演じた浅野は「これは浅野家の話で、子供の頃からおばあちゃんによく聞かされていた物語だったので、監督に『(浅野内匠頭を)やらせてください!』と言ったんですが、吉良の役でした(笑)。ある意味、僕にしか出来ない吉良ができたんじゃないかと思います」と語り、会場から笑いを誘った。
公開情報 | 東宝東和配給「47RONIN」は2013年12月6日(金)から世界最速公開 公式サイト:http://47ronin.jp/ |
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