ニュース

全国52劇場に拡大し、初の邦画&新作含む全25作品を上映!「第二回 新・午前十時の映画祭」開催概要発表(2013.12.03)

来年4月5日から全国52劇場に拡大して開催されることが決定した「第二回 新・午前十時の映画祭」の開催概要発表会が12月3日(火)に行われた。今回のラインナップは、新たに「俺たちに明日はない」、「さらば、わが愛/覇王別姫」など外国映画セレクト11本、これまで特に人気の高かった「サウンド・オブ・ミュージック」など外国映画再上映6本、そして以前から要望が大きかった「砂の器」など初となる日本映画8本を加えた全25本となっている。

2010年2月に開幕した「午前十時の映画祭」は、今年4月6日から上映形態をプリントからデジタルに移行し、「新・午前十時の映画祭」として新たなスタートを切った。9月には初回からの累計動員が200万人の大台を突破し、現在も全国42劇場で開催されている。来年度も全50週間にわたり各劇場ともに午前十時から上映を行い、1作品につき1劇場で2週間上映となる。料金も1作品につき一般1000円、学生500円と変わらない。

本映画祭を主催する一般社団法人映画演劇文化協会の高橋昌治副会長は「これまでは40年代から80年代の欧米の名作を中心に上映してきましたが、今回は日本やアジアの映画もラインナップに入り、『午前十時の世界映画祭』とも言えるものになります。また、喜ばしいことに、第1回は25サイトでの上映でしたが、今回は52サイトと倍以上の劇場に参加いただき、デジタル化により可能性が広がりました。興行会社からも一定の評価をいただき、期待されていることは心強く思います」とコメント。

また、通算5回目を迎える映画祭の開催意義については「1人でも多くのお客様に劇場に足を運んでいただき、素晴らしい作品に大きなスクリーンで出会っていただきたい。特に若いお客様に素晴らしい感動を体験していただきたい。映画界というくくりで申し上げれば、若いお客様を増やすこと、映画を文化として再認識していただくこと、シネコンにおけるお客様の選択肢の多様化、シネコンの差別化など、映画人口増加に向かっての様々な努力や工夫が求められていると思います。その中で、私どもの映画祭が映画人口を増やすことのささやかな運動になればと思っています」と明かした。

【新セレクト外国映画】
(1)「あなただけ今晩は」(63年)ビリー・ワイルダー監督
(2)「オズの魔法使い」(39年)ヴィクター・フレミング監督
(3)「俺たちに明日はない」(67年)アーサー・ペン監督
(4)「恐怖の報酬」(53年)アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督
(5)「地上より永遠に」(53年)フレッド・ジンネマン監督
(6)「ゴースト/ニューヨークの幻」(90年)ジェリー・ザッカー監督
(7)「さらば、わが愛/覇王別姫」(93年)チェン・カイコー監督
(8)「黄昏」(81年)マーク・ライデル監督
(9)「チャイナタウン」(74年)ロマン・ポランスキー監督
(10)「ブラック・レイン」(89年)リドリー・スコット監督
(11)「旅情」(55年)デヴィッド・リーン監督

【新セレクト日本映画】
(1)「飢餓海峡」(65年)内田吐夢監督
(2)「細雪」(83年)市川崑監督
(3)「幸福の黄色いハンカチ」(77年)山田洋次監督
(4)「仁義なき戦い」(73年)深作欣二監督
(5)「砂の器」(74年)野村芳太郎監督
(6)「ニッポン無責任時代」(62年)古沢憲吾監督
(7)「幕末太陽傳 デジタル修復版」(57年)川島雄三監督
(8)「羅生門」(50年)黒澤明監督

【再上映外国映画】
(1)「サウンド・オブ・ミュージック」(64年)ロバート・ワイズ監督
(2)「シャレード」(63年)スタンリー・ドーネン監督
(3)「スタンド・バイ・ミー」(86年)ロブ・ライナー監督
(4)「スティング」(73年)ジョージ・ロイ・ヒル監督
(5)「第三の男」(49年)キャロル・リード監督
(6)「太陽がいっぱい」(60年)ルネ・クレマン監督

公開情報 2014年4月5日(土)からTOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国52劇場
公式サイト:http://asa10.eiga.com/

バックナンバー

ページのトップへ