ジョージ・クルーニーは最悪な共演者!?「ゼロ・グラビティ」サンドラ・ブロック来日記者会見(2013.12.04)
サンドラ・ブロック&ジョージ・クルーニー主演によるスペース・サスペンス・エンターテイメント超大作「ゼロ・グラビティ」の来日記者会見が12月4日(水)に行われ、「イルマーレ」以来7年ぶりの来日となるサンドラ・ブロック、監督のアルフォンソ・キュアロン、製作のデイビッド・ヘイマンが登壇した。サンドラは「忍耐強く困難に立ち向かっていく宇宙飛行士の姿を描いていて、これまでの作品の中でも特に思い入れが強く、誇りに思う作品よ!」と自信の表情で挨拶した。
地球上空60万メートルの音もない、酸素もない、気圧もない、生命が存在することが許されない無重力空間(ゼロ・グラビティ)に突如放り出されてしまった宇宙飛行士の壮絶なドラマを、キュアロン監督が4年半の歳月をかけて描き出している。全米では10月に公開され、3週連続1位を記録し、世界興収も6億ドル(約600億円)を突破する大ヒットとなっている。
ヘイマン プロデューサーは「世界中でヒットしているこの作品を日本の皆さんと共有できることが楽しみ。エモーショナルな部分に共感してもらえたら。才能あるアルフォンソと組めば最高のものになると思ったし、最初に送られてきた脚本もほぼ完成に近く、非常に明確でワクワクして、スリルがあった」と、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」でもタッグを組んだ監督を信頼している様子。
臨場感溢れる宇宙空間を実現したキュアロン監督は「皆さんにも無重力状態を体感してもらいたいと思い、爆発の様子や飛行士を繋ぐロープが宇宙空間でどう動くか、コンピューターで精密にシュミレーションした。でもそういった技術は、主人公のエモーショナルな旅を描くため、真に迫った形にするために使っていることで、サンドラの素晴らしい演技を無駄にしないことを大切にしたよ」と明かした。
サンドラは撮影現場でも正に孤立無援の状態だったようで、「ここにいるクレイジーな2人が発明した、あたかも宇宙空間にいるような装置で、繋がれたり、ぶら下げられたりしたけど、演じる上では完璧な状況だったわ」と語り、宇宙服という特殊な衣装については「動けないし、着心地も悪かったわ。でもロシアとアメリカの宇宙服は本当に美しくて、ヘルメットも手作りでピッタリと合うように作られていたの。コメディを演じている時は、表情だけでなく身体も使って表現するけど、それが今回は出来なくて、目だけの演技にフラストレーションが溜まったり、パニックになることもあったわ。でも私は全て自分に本当に起きていることだと思わないと演じられないの」と役者魂を見せた。
長年、友人だったというジョージ・クルーニーとは今回初共演を果たし、その感想を聞かれると「もう最悪!今まで皆さんが彼について信じてきたことは全部ウソよ!意地悪だし遅刻はするし・・・なんて言うとこの話だけ報道されて、彼に怒られちゃうわね。本当は輝いていて、楽しくて、魅力的な人。あれほど仕事をする人も見たことがないわ。常に脚本を書いているか、監督してるか、プロデュースしてるか、演じているかしてるでしょ?それにいつも周りを気遣って、自分のシーンはカットされても、映画のためなら構わないという人なの。こんなに良いことばかり言いたくないけど(笑)、皆が愛すべき人だと思う以上の人よ!」と気心が知れた仲であることを覗かせた。
また、アカデミー賞主演女優賞最有力候補の呼び声が高いことについては「ありえないかな。でもこの映画を撮ったということだけでも、一生に一度の体験だったし、演じる機会をもらえただけでも賞を取ったようなものよ!」と笑顔で語り、実際に宇宙旅行へ行けるとしたら?と質問されると「とにかく無事に家に帰りたい!ってことだけだと思うわ」と宇宙空間の大変さを知っているだけに真に迫った答えで会場を笑わせた。
公開情報 | ワーナー・ブラザース配給「ゼロ・グラビティ」は2013年12月13日(金)から丸の内ルーブル他3D/2D同時公開 公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/gravity/ |
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