たくさん笑って、泣いて、最後のトリックを楽しんで欲しい!「トリック劇場版 ラストステージ」完成披露イベント(2013.12.17)
2000年に深夜ドラマとして始まった「トリック」の劇場版第4作目にしてシリーズ完結編となる「トリック劇場版 ラストステージ」の完成披露会見が12月17日(火)に行われ、主演の仲間由紀恵、阿部寛をはじめ、生瀬勝久、野際陽子、東山紀之、北村一輝、水原希子、池田鉄洋、監督の堤幸彦が登壇した。仲間は「14年間続いたトリックが、今回で本当に最後になります。こんなに長く続いたのは、たくさんのファンの皆さまが愛してくれたおかげです」と感謝を込めて挨拶した。
自称超売れっ子天才美人マジシャン・山田奈緒子と、騙されやすい天才物理学者・上田次郎は、海外の秘境にあるレアアース採掘のために力を貸してほしいと依頼を受ける。採掘権を獲得したものの、呪術師を信仰する地元民が立ち退きに応じず、そのトリックを見破るため、ジャングルの川を遡り、因習に閉ざされた村を目指す山田と上田だったが・・・。完結編となる本作では、山田奈緒子出生の秘密、そして上田との関係性の進展にも迫る。
14年間続いたシリーズに対し阿部は「長い間愛してくださって、本当にうれしいことです。ドラマが始まった当時は、こんなに睡眠時間の取れないドラマは初めてで辛かったのを覚えています。14年で身長だけでなく俳優としても成長させてくれた作品です」と思いを語った。これに対し堤監督は「いろんなことを実験的にやってきた作品です。確かに初期は撮影時間が長かった。たくさんの苦労が作品に焼きついていて、一生の思い出です」と語った。仲間は「これから社会人として頑張っていこうという20歳の時に、初めて民放で主役をやらせてもらった作品です。楽しいことも辛いことも寂しいことも、この現場で勉強してきました」と当時を振り返った。
仲間、阿部と共に14年間レギュラーを務めた生瀬は「トリックが始まった時、仲間さんは20歳で僕は26歳でした」とジョークで会場を沸かすと、野際は「私は18歳でございました。それなのに今は77歳、これこそトリックでございます」と負けじと会場を笑いに包んだ。シリーズ初となる海外での撮影も行われ、生瀬は「だいたい千葉か群馬か栃木で撮影してたんで、海外ロケはびっくりしました」と語るも、野際は「マレーシアのロケに行けなかったんです。最後なのに何で置いていくのかしら」と寂しそうに監督を見つめ、監督もたじたじの様子。
本作でゲスト出演となる北村は「トリックのいちファンとしてとても残念です。完結編ということで、この壇上に上がれて光栄に思います」と喜びを語ると、東山は「阿部さんと北村さんに比べて僕は顔が薄いので、『テルマエ・ロマエ』には出れないですね」と、他作品でも共演している2人の仲にも触れ「北村さんが阿部さんに、寿司屋の“久兵衛”に連れて行ってくれとおねだりしてたんですよ」と暴露した。
またイベントでは、登壇者9名が鳥を出すというマジック(鳥が9羽→鳥ッ9→トリック)も行われ、阿部がヒヨコ、生瀬がフクロウなど次々披露する中で、トリを飾った仲間はダチョウを出現させるというスーパーイリュージョンを行い、会場に詰め掛けていた約1000人のトリックファンを湧かせた。初めてのマジックに阿部は「仲間さんはマジシャンの役なので、寝ずに練習していたのを見ていました。側にいて仲間さんの努力をいつも感じていました」と改めて賞賛した。最後に仲間が「ラストシーンは大きな見所です。今までと同じようにたくさん笑って、たくさん泣いて、最後のトリックを楽しんでください」と締めくくった。
公開情報 | 東宝配給「トリック劇場版 ラストステージ」は2014年1月11日全国公開 公式サイト:http://www.yamada-ueda.com/movie/ |
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