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吉永小百合はお母さん冥利に尽きる?「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ−終わりなき旅−」完成披露会見(2014.01.10)

漫画の巨匠・手塚治虫の不朽の名作をアニメーション映画化した第2弾「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ−終わりなき旅−」の完成披露会見が1月10日(金)に行われ、前作に引き続き声優を務める吉永小百合、観世清和(能楽観世流二十六世家元)、吉岡秀隆をはじめ、松山ケンイチ、大和田伸也らが登壇した。1月13日(月)は成人式ということで、新成人に向けて吉永は「本当にステキな映画なので観て下さい。生きていく力になると思います」とメッセージを送った。

前作「手塚治虫のブッダ−赤い砂漠よ!美しく−」から2年、恵まれた地位も国も捨て、真実を求める旅に出たシッダールタ(後のブッダ)は、何を夢見て、葛藤し、何を見つけるのか?前作に引き続き、豪華ボイスキャストとアーティストが集結。さらに公開前にも関わらず多数の海外公開が決まっており、1月27日にはフランスのルーブル美術館でワールドプレミアが行われる。

前作では監督を務め、本作ではエグゼクティブ・プロデューサーとして参加している森下孝三氏は「世界に向けて日本のアニメを発信したいと思い、今回はプロデューサーに回りました。日本でのヒットが大変重要となりますので、是非、よろしくお願いします!」と力を込めて挨拶し、森下氏からバトンを引き継いだ小村敏明監督は「前作でようやく出家する決意をしたシッダールタが、本作で悟りを開きます。キャストの方々にはシッダールタが悟りを開くきっかけを与えるようなお芝居をお願いし、声と画が一体化した素晴らしい映像になりました」と自信を覗かせた。

天界からシッダールタを見守るマーヤー天を演じた吉永は「『ブッダ1』では堺雅人さん演じるチャプラの母を演じ、今回はなんとシッダールタ役の吉岡秀隆さんの母役で、お母さん冥利に尽きます。『3』が出来ることになったら、松山ケンイチさんのお母さん役で出させていただきたいです(笑)。こんなにステキな俳優さんたちが集まって演じるというのは、手塚治虫さんの『ブッダ』だからこそだと思います。沢山の方に観ていただきたいです」と挨拶した。

前作に続いてシッダールタを演じる吉岡は「前作は出家するまでの物語で、内面と葛藤が多かったんですが、今回は人との様々な出会いによって悟りを開いていきます。小百合さんとアフレコブースでご一緒させていただいて、小百合さんの力を借りてブッダに成れたような気がします。かつて手塚作品で救われた人たちが、明日もまた頑張ろうと思えるような作品になっていると思います」と明かした。

また、シッダールタと深く関わることになるタッタ役を熱望していたという松山は「タッタは一番好きなキャラクターで、生命の尊さについて考えさせられました。初めは愛する人を亡くして復讐に燃えていますが、シッダールタと共に生きていくうちに、復讐より前を向いて生きることの大切さを知っていきます。結局、戦争に巻き込まれ、人を殺し、自分も死んでいくという悲しい人物ですが、人間臭く、大好きなタッタをやらせていただけて、本当に幸せ」と熱く語った。

公開情報 東映配給「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ−終わりなき旅−」は2014年2月8日(土)から全国公開
公式サイト:http://www.buddha-anime.com/

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