「そして父になる」「東京家族」「舟を編む」が最多12受賞!「第37回日本アカデミー賞」優秀賞発表(2014.01.16)
「第37回日本アカデミー賞」正賞15部門の各優秀賞の他、新人俳優賞、会長特別賞などが1月16日(木)に発表された。作品賞には「凶悪」(4部門5受賞)、「少年H」(2部門受賞)、「そして父になる」(12部門受賞)、「東京家族」(12部門受賞)、「舟を編む」(12部門受賞)、「利休にたずねよ」(9部門受賞)が決定。今年は投票5位の作品が2つあったことから作品賞は異例の6本となった。授賞式は3月7日(金)に開催され、司会は今年より日本アカデミー賞協会副会長に就任した西田敏行と、昨年「わが母の記」で最優秀主演女優賞を受賞した樹木希林が務める。
今回選考対象となった作品は、2012年12月16日から2013年12月14日までに東京地区の商業映画劇場で2週間以上継続して公開された有料映画で、日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長も「今回は稀にみる大接戦だった」と冒頭の挨拶で語ったように、バラエティに富んだ作品が並んだ。また昨年、文化勲章を受章した高倉健が協会栄誉賞を授与されることも明らかとなった。
第13回、19回、20回以来4度目の司会を務める西田敏行は「日本映画がドンドン元気になっている様子がわかり、素晴らしい作品が毎年公開されているので、その集大成であるアカデミー賞授賞式の司会を仰せつかり光栄です」と挨拶し、2度目の司会を務める樹木希林も「私は遅れて来た映画人という感じですが、神田・神保町生まれで、お祭り騒ぎが大好き。受賞者の皆さんに来ていただけるということなので、サイン帳は持たないけど、カメラを持って楽しみにしています」と笑顔で語った。
2人は共演経験が無いということだったが、今回の司会にあたり西田は「希林さんがどう出てくるか、気を揉むことになろうかと(笑)。でも希林さんは達観の域に達してらっしゃり、一つ一つのコトバが重くて、面白くて、ただそれに対してうなずいていればいいかな」と語ると、樹木も「その言葉をそのままお返しします!前回は沢尻エリカ様のインタビューが凄く長くて、そういうえこひいきもあるかと思うので、西田さんがどの辺りにへばり付くか見てみたい!」と明かし、早くも息の合ったところを見せた。
なお、授賞式の模様は日本テレビ系列29局で3月7日21時から放送され、ラジオではニッポン放送で同日22時から全国放送される予定。また、今回の優秀賞受賞作品を中心とした上映会が、2月15日から21日まで品川プリンスシネマで開催され、今年は更に新人俳優賞受賞作品の上映会も2月28日から3月6日まで渋谷シネパレスで開催する。
【作品賞】「凶悪」、「少年H」、「そして父になる」、「東京家族」、「舟を編む」、「利休にたずねよ」
【アニメーション作品賞】「かぐや姫の物語」、「風立ちぬ」、「キャプテンハーロック」、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語」、「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」
【監督賞】石井裕也「舟を編む」、是枝裕和「そして父になる」、白石和彌「凶悪」、三谷幸喜「清須会議」、山田洋次「東京家族」
【主演男優賞】市川海老蔵「利休にたずねよ」、橋爪功「東京家族」、福山雅治「そして父になる」、松田龍平「舟を編む」、渡辺謙「許されざる者」
【主演女優賞】上戸彩「武士の献立」、尾野真千子「そして父になる」、真木よう子「さよなら渓谷」、宮崎あおい「舟を編む」、吉行和子「東京家族」
【外国映画作品賞】「きっと、うまくいく」、「キャプテン・フィリップス」、「ジャンゴ 繋がれざる者」、「ゼロ・グラビティ」、「レ・ミゼラブル」
公開情報 | 公式サイト:http://www.japan-academy-prize.jp/ |
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