ディカプリオ来日!「ウルフ・オブ・ウォールストリート」ハリウッド映画初の東京証券取引所で会見(2014.01.30)
レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督が5度目のタッグを組み、アカデミー賞では主要5部門にノミネートされている「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の来日記者会見が、ハリウッド映画では初となる東京証券取引所で1月29日(水)に行われた。先日のゴールデン・グローブ賞で見事、ミュージカル・コメディ部門の主演男優賞を受賞したばかりのディカプリオは珍しそうに会場を見渡しながら登場し、「東証に来られて嬉しい。映画にふさわしい場所だ!」とご機嫌の様子。
貯金ゼロから26歳で証券会社を設立し、年収49億円を稼ぎ出したジョーダン・ベルフォート。誰も思いつかないアイデアと一瞬にして心をつかむ話術で成功するも、センセーショナルな破滅をたどった“ウォール街のウルフ”の実話を映画化している。
ディカプリオは「これまでどうしても映画化しなければと情熱を傾けた作品が『アビエイター』と『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。2008年の金融崩壊以降、世界情勢に興味を持つようになったし、世界中の出来事を体現しているようなジョーダンに興味を持ち、彼のことが頭から離れなかった。そしてこれを撮れるのはスコセッシ監督だけ。彼はキャラクターを丁寧に描いてくれるし、彼がこの仕事を受けてくれるまで長いこと待った」と並々ならぬ思い入れを吐露。
ディカプリオの熱い思いを受けたスコセッシ監督は「引き受けるまでにしばらく時間がかかった。自分がどういう形でできるか考えた時に、レオのこの作品にかける情熱が一番のポイントだった。撮影中、みんながこの現場にいたい、この映画を作りたい、と思えることが大切だから」と明かした。
主人公ジョーダンと共に会社を立ち上げるドニー・アゾフを演じたジョナ・ヒルは「この映画は2人のパートナーシップ、友情がだんだん崩れていくパートも非常に魅力的なんだ。2人で寿司を食べるシーンで、本当はレオが言うはずの『ハマチを食べなよ』というセリフを僕が先に言ってしまって、『マグロもあるよ』なんてアドリブを入れたりしてね。結局レオは何テイクもハマチを食べる羽目になってしまって、最終的には気持ち悪くなってしまったほどだよ」と茶目っ気たっぷりに語り、ディカプリオも「最終的に50巻は食べたよ」と苦笑いした。
また、派手にお金を使うとすればどうやって使いたいか?と聞かれたディカプリオは、「何百億ものお金があったら、センチメンタルと言われるかもしれないけど、ジャングルやサンゴ礁を買い取って守りたい」と環境保護への関心が強い彼ならではのコメントを披露。ショッキングな映画の内容については「賛否両論あると思う。ジョーダンのライフスタイルは、他人の金を自分や会社に注ぎ込んで快楽を求めるようなもので、もっと厳しく罰せられるべきだという意見もあった。でも、この映画で描かれているのは真実なんだ。日本の人にもこの映画を受入れて欲しいと思う」と真摯に語った。
東京証券取引所のクルクル回る掲示板には、異例ながらも「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のタイトルが表示され、さらには日本での大ヒットを祈願して金色のくす玉が用意された。初めて見るくす玉に興味津々の3人が、ワン、ツー、スリー!の掛け声と共に一斉にひもを引くと、「史上最高値祈願!ウルフ・オブ・ウォールストリート」と書かれた垂れ幕が現れ、日本でのヒットを前祝いした。
公開情報 | パラマウント配給「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は2014年1月31日(金)から全国公開 公式サイト:http://www.wolfofwallstreet.jp/ |
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