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寒い日にアイスを食べ過ぎて反省!能年玲奈主演「ホットロード」製作報告会見(2014.03.18)

NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で国民的ヒロインとなった能年玲奈が主演する「ホットロード」の製作報告会見が3月18日(火)に行われ、能年をはじめ、共演の登坂広臣(三代目 J Soul Brothers)、三木孝浩監督が登壇した。能年は今回、不良少女を演じているが、役柄とは違ったふんわりとした白いブラウスにピンクの花柄スカートと、関東では春一番が吹くこの日に相応しい装いで登場し、「原作全体に流れる空気がすごくキレイだなと思いました。和希は可愛らしい女の子で、頑張らなきゃ!と気合が入りました」と笑顔で挨拶した。

1986年から1987年にかけて別冊マーガレットで連載され、集英社の少女漫画史上最速で100万部を突破し、全4巻で700万部という驚異的な発行部数を誇る紡木たくの代表作を映画化。母から愛されていないと感じ、自分が誰からも必要とされていないのではないかと不安を抱え、命知らずの不良少年・春山洋志に心惹かれていく少女・宮市和希の青春を描き出す。

「ソラニン」「僕等がいた」など“恋愛青春映画の名手”と呼ばれる三木監督は「連載当時も伝説的な漫画だと感じていたのでプレッシャーはありました。でも原作を読んで、10代の子たちが抱える悩みや、愛を知ることについて描いた物語は、どの時代にも伝わると思いました。かつて和希や春山と同じ世代だった人たちが親になって、同世代の子供を持つ今だからこそ、映画化する必要があると思い、そういう意味でやりがいを感じました」と明かした。

映画初出演となる登坂は「原作を読んで、家族の愛や恋人の愛、友人の愛、命の尊さといった人間として飢えている部分を感じ、絵からは湘南のキレイな景色が想像できました。こういう形で参加させていただいて幸せです。クランクインの前日に監督からメールが来て、『いち俳優として受け止めるから、作品にぶつかって来て』と言っていただき、素っ裸になった気持ちで覚悟が決まりました」と安心して役に挑めた様子。

撮影は昨年の11月から12月にかけて行われていたが、能年は「すごい寒い日に夏の衣裳でアイスを食べるシーンがあって。美味しくて、沢山食べてしまって。あとで寒くてしょうがなくて、ちょっと反省しました」とハニカミ、共演の登坂については「私は口下手で人付き合いが得意ではないんですが、登坂さんが現場を明るくしてくださって良かった。役に集中できて、閉じこもって打ち込むことができたので、ありがとうございました」と内向きな発言で場内を笑わせ、登坂も「とんでもないです!」と謙遜した。

長年、映像化を熱望されていた原作者の紡木たくが「この2人が演じる春山と和希であれば見てみたい」と承諾したそうで、三木監督も「僕がこの話をもらったのは1年前で、まだ2人がまっさらな状態だったからこそ演じられる春山と和希を見てみたいと思いました。能年さんは『あまちゃん』で明るく快活なイメージがあるかと思いますが、影のある役で魅力を放つ女優さんだと思い、清廉さや静けさがあって和希にぴったりだと感じました。登坂君もお芝居の世界に飛び込んでくる度胸が素晴らしいし、鋭さだけじゃない、しなやかさや優しさを持っていて、春山とシンクロしました」と太鼓判を押した。

主題歌は尾崎豊の名曲「OH MY LITTLE GIRL」に決定し、能年も「こんなステキな曲が主題歌に選ばれるなんて嬉しい」と語り、登坂も「普段は歌い手として活動しているので、もちろん聴いていましたし、カラオケでも歌っている曲。『ホットロード』とピッタリの世界観があると思います」と嬉しそう。そして最後に能年は「もちろん原作ファンに観ていただきたいのですが、私のことを好きになって下さった方にも観ていただきたいです。動いている私は久々だと思いますけど、とにかく必死で頑張ったので、気になる方は観ていただきたいです」と独特の言い回しで照れ笑いを浮かべた。

公開情報 松竹配給「ホットロード」は2014年8月16日(土)全国公開
公式サイト:http://hotroad-movie.jp/

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