仲村トオルは西島秀俊にライバル心剥き出し!?「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」完成披露イベント(2014.03.20)
ミステリーでありながら本格医療を扱った海堂尊による人気小説「チーム・バチスタ」シリーズを映像化した連続ドラマのスタートから6年。最終章となる映画「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」の完成披露イベントが3月20日(木)に行われ、田口&白鳥の凸凹コンビを演じてきた伊藤淳史、仲村トオルをはじめ、キャスト陣と星野和成監督が登壇した。気温8℃と寒空の中、7000人の応募者から当選した300人のファンが詰めかけ、伊藤は「こんなに沢山の方が集まって下さり幸せです。2008年の頃の映像を見ると、24歳だったんですが子供みたいだなと思って。僕も30になりまして、こんなに長く携えたのも皆さんのお陰。ありがとうございます!」と感無量の様子。
ドラマ1作目「チーム・バチスタの栄光」は強烈な個性を放つキャラクターたちと、綿密に計算されたミステリーが人気となり、平均視聴率13・2%(関西地区17・2%)、最高視聴率16・5%(関西地区23・5%)を記録。その後、「ナイチンゲールの沈黙」(単発ドラマ)、「ジェネラル・ルージュの凱旋」、「アリアドネの弾丸」とシリーズ化され、今年1月からの「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」も放送が終了したばかり。最終章では、国と自治体、東城医大が三位一体で取り組む死因究明システムの一大改革を前に、病院を破壊するとの脅迫状が届き、時を同じくして前代未聞の集団不審死事件が発生。田口と白鳥が事件解決に向け、奔走する。
「チーム・バチスタの栄光」で助監督としての参加からシリーズに関わってきた星野監督は「まさか映画になるとは思わず、自分が監督するとも思っていませんでした。誠心誠意込めて作った作品を、皆さんが楽しみにしてくれていると思うと嬉しいです。犯人が誰かは、観ていない人には話さないように、よろしくお願いします!」と挨拶。「螺鈿迷宮」から続けての出演となる栗山千明は「ドラマと映画に参加できて誇りに思います。映画の魅力を少しでも知って帰っていただけたら嬉しいです」と笑顔。
長年に亘り、クセのある白鳥を演じてきた仲村は「厚生労働省医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長」という長い肩書きをスラスラと暗唱してファンを湧かし、「シリーズが終わる、卒業という感じより、育ててきた子供を世に出すような気持ち。ちゃんと受け入れてもらえるかな?Twitterで意地悪なこと書かれたりしないかな?とか、心配はありますが、背中を押すような気持ちです」と晴れやかな表情。
そんな仲村に対し、シリーズ初登場となる桐谷美玲は「仲村さんは大人の色気がすごすぎて、目を合わせるのも緊張しました」と告白すると、仲村も「初めて会った時は、『まぁ、可愛らしい』と、幼さや線の細さも感じたんですが、演じ始めたらたくましくて!でも伊藤君と2人でLINEのゲームで盛り上がっているのに着いていけなくて、若い人は若い人同士でと思いながら見てました」とやや世代間ギャップも感じていた様子。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」で研修医・滝沢を演じていた松坂桃李は再登場となり、感慨深いものがあったようで「衣裳が研修医の水色から、今回は紺色で、西島さんと同じ色だと思うと嬉しくて!医者として成長していると感じました」と明かし、“ジェネラル・ルージュ”こと救命救急センター部長の速水を演じた西島秀俊は「ドラマが終わった後の松坂君の活躍を見てきたので、今回は本当に頼れる共演者という感じがしました」と目を細めた。
また、ライバルとも言える仲村との共演について西島は「バチバチしたりして、楽しいですよね」とニヤリ。対して仲村は「ちょっとカッコ良すぎてジェラシーを感じました。速水は運ばれる患者を拒否しないので、『受けろ!』というセリフを聞くと、目を閉じて、自信の無い芸人が『ウケロ!ウケロ!』と言っている心の声みたいだと想像していました」とライバル心を剥き出しにした。
名前をもじって“愚痴外来”のグッチーこと田口先生役の伊藤は、何か愚痴りたいことはあるか?と聞かれると「皆さん華やかに『おつかれさまでしたー』という感じだったのに、僕は『螺鈿』も『ケルベロス』も1人オールアップで・・・。どちらも現場が新潟だったので、撮り直して皆でアップしたかったです。映画は雪が降っているシーンで、ドラマは、第1話で駅に到着するシーンが最後だったんです」と寂しそうに語ったが、ファンから「おつかれさまー!!」と声をかけられると、「ありがとうございまーす!!」と笑顔で応えた。
公開情報 | 東宝配給「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」は2014年3月29日(土)全国公開 公式サイト:http://www.batista-movie.jp/ |
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