46カ国で初登場1位を獲得し、全世界興収767億円という大ヒットを記録した前作から2年、シリーズ史上最強の敵、エレクトロ、グリーン・ゴブリン、ライノがスパイダーマンに襲い掛かる｢アメイジング・スパイダーマン2｣の来日記者会見が3月31日（月）に行われた。この日は、公開日の4月25日にかけて425枚限定で1月に発売された特別前売券の購入者のうち400名のファンが会場に駆け付け、約15分に及ぶ特別フッテージ映像の上映とQ＆Aなどで大盛り上がりとなった。

前作に引き続き監督を務めたマーク・ウェブは｢シリーズで最大級の大作になったよ。スペクタクルが満載だけど、物語の核にはロマンスもあって、最強の敵であるエレクトロとオズコープ社も出て来るんだ｣と語り、電流でNYの街中を破壊しまくるエレクトロを演じたジェイミー・フォックスは｢今までで一番恐ろしい敵役だったから、ユーモラスなセリフは全部カットして、とにかく最強の敵を演じようと思った｣と役作りに徹した様子。

実生活でも恋人同士として知られるピーター・パーカーことスパイダーマン役のアンドリュー・ガーフィールドとグウェン・ステイシー役のエマ・ストーンは、映画の中での2人の恋の行方について聞かれると、｢えっ！質問はなんだっけ？｣とアンドリューが照れてはぐらかす場面も。そんなボーイフレンドにエマは質問を繰り返してあげ、｢あなたから答えてよ｣と仲むつまじい姿を見せ、会場もヒートアップ。観念してアンドリューは｢スパイダーマンであることで、実生活が犠牲になってしまうこともあって、今回、ピーターはクライマックスで、ある決断をするんだ｣と2人の関係にも変化が訪れることを匂わせた。

また、ファンからの質問タイムが設けられ、アンドリューがクジで引き当てたのは、全身スパイダーマンに扮した小さな男の子！「スパイダーマンは強いですか？」というシンプルな質問にアンドリューは｢今まで受けた質問の中でも最高の質問だよ！ピーターは普通の青年で完璧じゃないけど、スパイダーマンのスーツを着た時に、良いことをしようという思いが巨大な力を与えているんだ｣と回答。もう1人会場にいた小っちゃなスパイダーマンからは｢どうやったらスパイダーマンになれますか？｣と質問され、｢もう君だってスパイダーマンじゃないか！こんなに大勢の人の前で質問ができるなんて！僕が君くらいの年の頃には出来なかったことだよ｣と笑いかけ、ジェイミーからの｢こっちへ来て一緒に写真を撮ろう！｣という呼びかけで、可愛いスパイダーマンたちとの写真撮影も実現した。

続いて、以前からスパイダーマンの大ファンと公言し、日本語吹替版でエレクトロの声を演じた中村獅童が登壇。敵役ということで複雑な心境だったようだが、ジェイミーに｢日本のエレクトロの声が聞きたいな｣と台詞をリクエストされると、｢今度はお前が死ぬ番だ｣など迫力のある声を響かせた。そして、スパイダーマンにちなみ、歌舞伎で使用する｢蜘蛛の糸｣をキャスト陣に配り、投げ方を伝授しようとするも、監督やアンドリューが勝手にフライング。仕舞いには、エマもアンドリューを糸でグルグル巻きにし、笑いの絶えない会見となった。