映画史上最大の雨で圧巻のシーンを再現!「ノア 約束の舟」アロノフスキー監督来日会見(2014.05.14)
人類史上最古にして最大の謎“ノアの箱舟”伝説を解き明かすスペクタクル感動巨編「ノア 約束の舟」のダーレン・アロノフスキー監督が7年半ぶりに来日し、5月14日(水)に記者会見を行った。前日には完成披露試写会の舞台挨拶にも登壇し、「日本で絶対にヒットして欲しいし、登場人物たちの葛藤とドラマに注目して欲しい。もし1度観て気に入らなかったら、2度、3度と観て下さい!絶対に気に入っていただけますよ!」と自信をのぞかせていた監督が、会見ではさらに作品への思いやエピソードを熱く語った。
本作は、世界各国で3月に公開され、数々の国で歴代のオープニング記録を塗り替え、全米をはじめ39カ国で第1位を記録。旧約聖書の「創世記」に記述され、史実だと信じられ、今なお語り継がれる“ノアの箱舟”伝説を、「ブラックスワン」のアロノフスキー監督が約15年の歳月をかけて完成させた渾身の作品だ。主人公・ノア役のラッセル・クロウをはじめ、エマ・ワトソン、ジェニファー・コネリー、アンソニー・ホプキンス、ローガン・ラーマン、ダグラス・ブースらが集結している。
映画化に至った経緯について「何千年もの間、語り継がれてきた偉大な物語だが、メジャーな形で映画になっていなかったし、この物語に馴染みがない国の人たちにとっても、洪水や水は破壊と再生を象徴するものだと思ったので、映画化出来るチャンスにワクワクした」と明かし、巨大な舟のセットについては「奇跡や洪水、番いの動物たち、堕天使などファンタジーの要素が多いので、俳優たちには現実味のあるものを与えたかった。だから箱舟は聖書に出てくる形や大きさを忠実に再現したんだ。建設には6ヶ月掛かり、木材を大量に使ったが、エコロジーへのメッセージもあるので、全部リサイクルしたよ」と明かした。
圧巻のシーンとして登場する雨と洪水についても「WEBサイトで雨をどうやって降らせたか動画をUPしているので、是非見て欲しい。1回の放水でサッカー場がいっぱいになる量の雨を降らせる映画史上最大のマシーンを作ったんだ。この水も出来るだけリサイクルして使ったよ。何百人ものエキストラが寒くてドロドロの中、2週間半かけて撮影に臨んだが、水は本当に重要な要素だったんだ」と大洪水シーンの仕上がりにも満足気な様子。
また、“ノアの箱舟”伝説とは深い繋がりがあるそうで、「13歳の時に、平和についての詩を書くよう先生から言われて、この物語を詩として書いたんだ。それがコンテストで優勝して、国連で詩を読み上げる機会をもらったのをきっかけに、ストーリーテラーになろうと決めたんだよ!」と監督を目指すきっかけにもなったそう。また、その恩師を撮影前に探し出し、ラッセル・クロウと共演させたことも明かし、「ノアが出会う片目が潰れた老女。あとノアの夢に出てくる死体も彼女なんだ」とビックリエピソードを披露した。
ラッセル・クロウの起用については「様々な奇跡を描いた物語なので、観る人が信じられるものにしてくれる俳優が必要だった。彼は目や唇の動きだけで感情を伝えられる俳優で、『グラディエイター』以来、英雄的なキャラクターを演じてこなかったので、ピッタリだと思ったんだ。また、聖書の中に『神が自分の創造物を破壊するのは大きな苦しみだった』という文章があって、それがどういうことだったのか、ノアにその役割を与え、人間としてその苦しみがわかるようにしたかった」と語った。
また、ノアの養女となるイラを演じたエマ・ワトソンも物語で重要な役割を果たしており、「彼女は人間の善の部分と未来への希望の象徴で、ノアが正義であれば、イラは慈悲を体現しており、2人の対立が物語をエモーショナルなものにしている。エマは『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニーとして世界中から愛されているが、それ以上の可能性を秘めていたし、一人の女性として彼女の新しい側面を見せたかった」と明かした。
公開情報 | パラマウント配給「ノア 約束の舟」は2014年6月13日(金)TOHOシネマズ日劇1他全国公開 公式サイト:http://www.noah-movie.jp/ |
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