女優引退は本当?アンジェリーナ・ジョリー「マレフィセント」来日記者会見(2014.06.24)
ディズニー・アニメーションの傑作「眠れる森の美女」に登場する邪悪な妖精の視点から描いたウォルト・ディズニー創立90周年記念作品「マレフィセント」の来日記者会見が6月24日(火)に行われ、マレフィセント役のアンジェリーナ・ジョリー、オーロラ姫役のエル・ファニングが登壇し、日本語吹替版でオーロラ姫役を演じる上戸彩も駆けつけた。エルは既に原宿や渋谷で“カワイイ”もの集めのショッピングを楽しんだそう。アンジーと共に来日した4人の子供たちも会見の時間帯は“猫カフェ”でお楽しみ中とのことで、「子供たちを家に連れて帰ることができるかしら」と冗談めかし、日本滞在を満喫していることを明かした。
“永遠の眠り”の呪いが生んだ究極の愛の物語を描き出す本作は、マレフィセントが何故オーロラ姫に恐ろしい呪いをかけたのか?その呪いがマレフィセントとオーロラ姫にもたらす驚くべき運命とは?その全ての謎を解き明かしていく。監督は、これまで美術監督やプロダクションデザイナーとして100本以上の作品に携わり、「アバター」と「アリス・イン・ワンダーランド」でアカデミー賞美術賞に輝いたロバート・ストロンバーグ。また、オーロラ姫の幼少時代をアンジーの愛娘ヴィヴィアン・ジョリー=ピットが演じていることも話題を呼んでいる。
会見は子供記者3名の質問から始まり、子供たちに映画を通して伝えたいことを聞かれたアンジーは「マレフィセントも子供の頃は純粋で人を信じ、正義感を持っていたの。でも傷付けられたことで変わってしまった。多くの子供たちがそうであるように、いじめられたりすると、怒りや憎しみを持って、何か悪いことをしたいと思ってしまう。でも本当に大切なのは、そういうことを乗り越えて、愛を持って人と接すること。そうすれば明るい気持ちを取り戻すことができるの」とコメント。エルも「誰も悪人として生まれてくる人はいないから、怒りを感じても良い心を探さないと。愛はいろんな形で私たちの周りに一杯あって、それに目を向けることが大切だと思う」と答えた。
アンジーとの初共演についてエルは「彼女は世界で一番の役者だし、本当に緊張していたの。でも初めて会った瞬間にギュッと抱きしめてくれて、『楽しい時間を過ごしましょう』と言ってくれて落ち着いたわ。ディズニーの悪役の中でマレフィセントは一番ステキで美しく、威厳があると思っていたけど、アンジェリーナにもそういう資質があって、エレガントでミステリアスで、彼女が現れただけで皆が注目してしまうの。そこがマレフィセントみたいだと思った。でも彼女ほど意地悪ではないわ」と語り、アンジーも「そう言ってくれてありがとう」と微笑んでいた。
女優引退宣言が報道されていることについてアンジーは「引退するつもりはないわ。ただこれからは脚本や監督業、そして人道的な活動にもっと関わっていきたいの。映画に出る機会は少なくなっていくと思うから、慎重に作品を選んでいくことになると思う。女優として自分を作りあげていく段階は終わったの」と説明した。また、“許し”が映画の一つのテーマになっているのでは?と質問されると「マレフィセントが国王を許したかは正直わからないけど、オーロラを守ろうと決めたのは確か。私自身は傷付けられても許すと思うし、前に進むためにも許そうと努力すると思う。でも私の子供たちを傷付けられたら、許すことができないかもしれない」と母親の顔を覗かせ、最後に「今までで一番のインタビューだった!」と評価した子供記者たちの所に駆け寄って握手を交わし、記念写真にも応じていた。
また、5月に行われたLAでのワールド・プレミアに参加した上戸彩は、アンジーとエルとの久々の再会に喜び、「皆さんの想像を良い意味で裏切る映画。試写会でも涙を流されている方が多いと聞いています。究極の愛の物語だからこそ見つかる真実の愛を、皆さんにも見つけて欲しいので、劇場で是非見ていただきたいです」と語り、アンジーも上戸との初対面を振り返り、「美しく、存在感があって惹きつけられ、声をかけたのが彩さんでした。『マレフィセント』にも吹替版で協力して下さっていることがわかって嬉しかった」と語り、エルも「オーロラをモチーフにした着物を着ていてくれたのよね!彩はオーロラ役にピッタリだし、早く日本語のオーロラがどんな声か聞いてみたいわ」とエールを送っていた。
公開情報 | ウォルト・ディズニー配給「マレフィセント」は2014年7月5日(土)から全国公開 公式サイト:http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/maleficent/ |
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