全くの疲れ知らず!驚異的なトム・クルーズ「オール・ユー・ニード・イズ・キル」来日記者会見(2014.06.27)
桜坂洋の傑作SF小説をダグ・ライマン監督、トム・クルーズ主演で映画化した「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の来日記者会見が6月27日(金)に行われた。前日の26日(木)に大阪、福岡、東京を1日で訪問する弾丸PRツアーを敢行したトムは「あんまり寝ていないけど、全然平気だよ!」と全く疲れた様子を見せず、「日本の方々とこの映画をシェアできる瞬間をずっと思い描いてきたので、昨日は特に忘れられない1日なりました。明日からは先行上映もあると聞き、嬉しく思っています。昨日、僕に会いに来てくれた人たちにもありがとうと伝えて欲しい」とファン思いのトムならではの挨拶で会見は始まった。
謎の侵略者からの激しい攻撃で滅亡寸前となった世界。臆病者で口の上手い元広告マンのケイジは、戦場の最前線に送り込まれるも、開戦5分で死亡。だが次の瞬間、出撃前日に戻っていたケイジは、“戦う・死ぬ・目覚める”という同じ日を無限に繰り返し始める。やがて最強の女性兵士リタと出会い、彼女から強靭な“兵器”として鍛え上げられる中で、別人のように成長していく。
日本の小説が原作ということについてダグ・ライマン監督は「独創的な世界観が気に入ったし、特にラブストーリーの部分が良かった。ムービースターであり、本作ではタイムループの能力を持つトムという存在を超える強い女性が必要だったが、そういうキャラクターが登場するというだけでもワクワクした」と語り、トムも「監督の言うとおり独創的な世界観の中に人間的なキャラクターを作り出さないといけなかったので、役作りには時間をかけた。ダグの映画は全て観ていて、必ず強い女性が出てくるが、彼女たちの描かれ方がいつも優れていると思っていたので、一緒にこの映画を作るべきだと思った」と明かした。
プロデューサーのアーウィン・ストフは「この映画の製作を可能にしてくれたのはトムの『作ろう!』という意欲があったからこそ。彼の一言により、スタッフみんなも自信を持って製作しようという気持ちになった。最もエキサイティングだった瞬間は、脚本の開発中にトムの家で読み合わせをすることになった時。いきなり彼はその場で演じ始めて、その姿を見て『これはスリリングな映画になるぞ!』と確信したし、映画館の大画面で観たらもっと凄いものになると思ったんだ」と自負した。
トムは「僕はいつも観客を意識して映画を作っている。映像は物語と登場人物たちを盛り上げるためのもので、アクションもそれを裏付けるキャラクターがいないと意味がない。あらゆる部分に携わっている人たちが心を一つにして、それぞれがAプラス・プラス以上のものを映画にもたらさなければいけないと思っているし、この映画はそれが出来るチームにより作られたと思っている」と満足気。また、1日に数百体の敵を葬る“戦場の女神”リタを演じたエミリー・ブラントについては「あんなに女性に銃を突きつけられたことは無かったよ」と冗談を言いつつも、「彼女の映画も全て観ていて、とても才能があり、知的で、役柄もドラマからコメディまで幅広く演じられる女優だと思っていた。リタ役がエミリーに決まったと聞いた時、これで良い映画になると思った。アクションの経験は無かったが、元々運動神経が良いので、見事にやり遂げてくれたよ!」と絶賛。
ただ、エミリーにとってはコスチュームとして身に付ける“機動スーツ”が曲者だったようで、トムはスタントチームとのテスト時を振り返り「彼女に『大丈夫だった?』と聞いたら、『どう思う?』と返してきて、よく見たら涙を浮かべていたよ。『とても重たいの』と言うエミリーを見て、何とかして笑顔にしなきゃと思った。でも、結果的に感心するほどの訓練に耐え、素晴らしいアクションを見せてくれて、とても感謝している」と語った。
日本では6月28日・29日と先行上映されることについては「本当なら先週公開したかったくらいだよ!製作者としては1日も早く観客に観て欲しいというのが本音だからね」と語り、ライマン監督も「先行上映は土・日と2回チャンスがあることをお忘れなく!トムはいつも日本のファンを意識しているから、『このシーンは日本ではどう受け止められるだろう?このユーモアは伝わるかな?』と話していたよ。だからとにかく、早く皆さんに観ていただきたい!」と熱弁。最後にトムは「このあとすぐ帰らなければならないけど、永遠のさよならではないので、近いうちに会いましょう!ドウモアリガトウ」と手を振った。
公開情報 | ワーナー・ブラザース配給「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は2014年6月28日(土)・29日(日)緊急先行上映、7月4日(金)全国2D/3D/IMAX同時公開 公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/edgeoftomorrow/ |
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