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IMALUがラブコメの巨匠R・カーティス監督に恋愛相談!「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」来日会見(2014.07.08)

「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」の脚本や、「ラブ・アクチュアリー」の監督として知られるラブコメの巨匠、リチャード・カーティス監督が初来日し、最新作「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」の記者会見を7月8日(火)に行った。劇中に登場する結婚式をイメージした屋外の式場に登場した監督は「僕の4人の子供たちはまだ結婚していないから、こういう場所で白いカーペットの上を歩くのは初めてだよ!」と笑ってみせ、「ラブ・アクチュアリー」が大好きと公言するタレントのIMALUも花束を持って駆けつけた。

21歳の誕生日にタイムトラベルの能力があることを知った青年が、その能力を駆使して恋や人生の成功をつかもうとするうちに、本当に大切なものに気付いていく姿を描き出している。本作で監督からの引退を宣言しているカーティス監督は製作経緯について「友人と今日がもし人生で最後の日だったら、どう過ごす?という話をしていた時に、2人とも共通していたのは“特別なことはしない”ということだった。ラスベガスで散財したり、ジュリア・ロバーツとデートしたりとかではなく、友人と朝食を取って、ガールフレンドとランチして、家族と夕食を共にして、いつも歩いている道を散歩する。そんな日常が大切なんじゃないかと。でもこれを映画にするにはあまりにシンプル過ぎると思い、タイムトラベルの要素を加え、ジョークも散りばめようと思ったんだ」と明かした。

これまで手掛けてきた作品は「戦火の馬」を除いて、常に自身の経験を踏まえているとし、「最近、母と父、妹を立て続けに亡くし、どれだけ家族が大事な存在か改めて考えるきっかけになった。この仕事を始めた時から皆を笑わせたいという思いがあり、『Mr.ビーン』などコメディを手掛けてきたが、自分にとっては、愛、家族、友情が大切なことで、そのことについて何より描きたいと思った。あと、ヒュー・グラントに仕事をさせてあげないといけないと思ったんだよ。『フォー・ウェディング』の前の彼は酷い役者だったからね。まぁ、今でも惨めな男だけどね」と自身の作品の常連俳優をネタにジョークを飛ばした。

集大成としての達成感は感じているか?と聞かれると「満足のいく作品が出来て幸せだよ。親友であり大好きなビル・ナイをはじめ、素敵な若者になったドーナル・グリーソン、長年一緒に仕事がしたかったレイチェル・マクアダムスをキャスティング出来たのも嬉しかった」と語った。また、監督作品と脚本作品の違いを聞かれると、「特に無いかな。脚本だけの時も現場に行って口出しするからね。実は監督をやろうと思ったのは、あまりに口出しし過ぎて、次の監督に殺されてしまうかもしれないと思ったからなんだよ(笑)。自分が監督すれば、その危機感が無くなるからね」とまたしてもお得意の冗談で会場を笑わせた。

ここでIMALUが、劇中のレイチェル・マクアダムスを意識した赤いドレスで登場し、「映画の中のウェディングシーンはめちゃくちゃ雨が降ってて、風も凄いんですけど、今日は晴れていて映画と違う世界観ですね」と監督に語りかけると、「イギリスでは結婚式はだいたい雨なんだよ。でも悪い天気だと幸せな結婚生活になるって言われてるんだ。こじつけだけどね」と明かした。また、監督から「結婚の予定があるなら相手をチェックしてあげよう」と言われたIMALUは、「どうしてそんなに女性の気持ちがわかるの?といつも思ってしまうので、是非、お願いします!」と尊敬の眼差し。監督も「ハンサムだからといって結婚するのは危ないよ」と忠告していた。

最後に監督は「この映画を観た人が笑ってくれて、ロマンティックな気持ちになって、タイムトラベルの部分も楽しんでくれたら嬉しい。自分の周りの人たちの存在や、いつもの生活に幸せがあるということに気付いてもらえたら」と語り、IMALUも「最後に心が温まるストーリーで、1日をありがたく過ごそうと思える映画。女性はもちろん、男性にも観ていただきたい」とPRし、「監督、恋愛相談してもいいですか?」と念押しすると、監督も笑って「もちろんだよ!」と応えた。

公開情報 シンカ/パルコ配給「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」は2014年9月27日(土)から全国公開
公式サイト:http://abouttime-movie.jp/

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