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岡本喜八監督に師事した才谷遼初監督作品「セシウムと少女」製作発表会見(2014.08.18)

映画館「ラピュタ阿佐ヶ谷」や出版社「ふゅーじょんぷろだくと」を経営する才谷遼による初監督作品「セシウムと少女」の製作発表会見が8月18日(月)に行われ、才谷監督はじめ、1ヶ月に亘るオーディションで選ばれた新人の白波瀬海来、金野美穂、そしてベテラン俳優・川津祐介、山谷初男が登壇した。大学時代に岡本喜八監督に師事して以来、ずっと映画への夢を温め続けてきたという才谷監督は「社会派エンターテインメントにしようと思っていたのですが、(主人公の)ミミちゃんに出会ってからは、アイドル映画というつもりでやっています!」と挨拶した。

本作は、阿佐ヶ谷に住む少女ミミちゃんと、太古よりこの国に居る7人の奇妙でくたびれた神様たちが“逃げたおばあちゃんの九官鳥”を探して、東京中を駆け巡るひと夏の冒険ファンタジー。共演には演劇界から飯田孝男(発見の会)、なんきん(ワハハ本舗)、長森雅人(無名塾)ら個性派俳優が集まり、スタッフも撮影監督に加藤雄大(「ラストソング」「この空の花−長岡花火物語−」)、照明に山川英明(「眠る男」「カンゾー先生」)、編集に川島章正(「愛を乞う人」「おくりびと」)ら一流メンバーが集結した。また、本作の見所でもあるアニメパートは、人形アニメーターの真賀里文子(「コンタック」「NTTドコモダケ」等のCMアニメーション)が担当する。

才谷監督は「僕は元々マンガ少年だったんですが、九州の地元で岡本喜八監督の『肉弾』の上映会があって、2時間ぐらいの上映が終わった時に『マンガよりも映画だ!』と思い、上京して岡本さんの門をくぐりました。そうしたら『オレはオリンピックみたいな監督で、4年に1本しか仕事がないよ』と言われたんですが、『弟子にしてくれるまで帰らない!』とお願いし、奥さんも『ゴハンもあるしここに居れば』言って下さったのが始まりです。いろいろあって40年、ようやくこの作品が作れて感慨無量です」と万感の思いを吐露した。

8月7日にクランクインし、現在撮影の真っ只中ということだが、映画初主演となる白波瀬は「オーディションの時、忙しくてバテ気味だったんですが、思いっきりやろうと思って、出演が決まった時は本当に驚いちゃいました。撮影が始まる前は不安だったんですが、スタッフや出演者の皆さんに支えられて、今は楽しくやっています!」と元気に挨拶。ミミちゃんのおばあちゃんの若かりし頃を演じる金野は「昭和15年が舞台なので、もんぺをはいて阿佐ヶ谷の町を歩いていたら、本当にタイムスリップしたみたいでした。ミミちゃんとの掛け合いも楽しいので、是非観ていただきたいです」とこちらも元気に挨拶した。


ミミちゃんが出会う神様たちの一人、うみさん(海神)を演じる川津は「私は御霊になってからの役や神様の役とかを何故か結構いただいていて不思議なことです。撮影は楽しいですよ!監督は『これをやりたい!あれをやりたい!』と言えばなんでもやらせて下さいます」と明かすと、監督から「これからタップダンスもありますから」と言われ、一瞬、困惑した表情を見せるも「やったことないですが、やります!」と意気込んだ。一方、たーさん(田の神)を演じる山谷は「すごく変な不思議な映画。編集したあとどうなるかが凄く楽しみ!」と独特の表現で語った。

公開情報 ふゅーじょんぷろだくと配給「セシウムと少女」は2015年3月、全国順次公開予定

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