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インドの大スター、アーミル・カーンが初来日!アクション大作「チェイス!」記者会見(2014.10.29)

現在開催中の「第27回東京国際映画祭」特別招待作品として出品されているインド映画「チェイス!」主演のアーミル・カーンとヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督が初来日し、10月29日(水)に記者会見を行った。日本では「きっと、うまくいく」の主人公として知られ、インドでは“3大カーン”の一人として人気を誇る大スターのアーミルは「ずっと来たかった日本に、こうして映画祭で呼んでいただけて嬉しい。妻とあと1週間滞在する予定なので、いろいろ見てまわろうと思い、ワクワクしています!」と笑顔で挨拶した。

マジックとダンスを融合したショーを繰り広げ、シカゴ中を熱狂の渦に巻き込むサーカス団の天才トリックスター、サーヒル。その裏の顔は、父親を破滅に追い込んだ銀行への復讐を誓い、犯行を重ねる腕利きの金庫破りだった。インド映画史上最大の製作費30億円を投じたアクション・エンタテインメントである本作は、本国で昨年末に公開され、歴代最高の興収47億円を叩き出した。アメリカでも公開初週にトップ10入りを果たすなど、その勢いは各国へ飛び火し、全世界で90億円の大ヒットとなっている。

世界中で支持されている理由について監督は「いい映画だからじゃないかな(笑)。アクション満載の映画だけど、エモーショナルで共感できる部分も沢山あるので、言語を越えて伝わっていくものがあるのだと思う」と明かし、アーミルも「公開されるまでは失敗したところとかが目について、やり直したいな・・・なんてナーバスになったりもするんですが、観客の皆さんに喜んでいただけると、救われた気持ちになります。スペクタクル大作というだけでなく、監督も言ったように感情に訴えかける部分があって、そこが世界中の人々にも響いたのだと思う」と自信の表情。

「きっと、うまくいく」では当時44歳にして大学生の役を演じるなど、常にチャレンジングな作品に挑んでいるアーミル。その理由について「脚本を貰った時は、さすがに18歳という設定は笑われてしまうだろうと躊躇したんですが、監督の直感を信じて演じました。彼は恐らく私が知らない私の一面を見てくれていたんだと思います。『きっと、うまくいく』も、今回の『チェイス!』も物語が素晴らしく、観客の立場で脚本をまず読んで、惹かれたことが出演しようと思った一番の理由です」と明かした。

冒頭の挨拶で「黒澤明監督と三池崇史監督作品が大好き」と明かした監督は、さらに北野武監督のファンであることも明かし、「彼は役者としてはあまり感情を出した演技をしませんが、ある瞬間に爆発するところがいい!黒澤作品では『七人の侍』『乱』が好きですが、一番のお気に入りは『用心棒』!いつかインドでも三船のような役者が現れたらリメイクしたい。三池作品では『スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ』が好き。溝口作品も好きだし、宮崎駿も天才的!」とかなりの日本映画ファンの様子。アーミルも役者だけでなく、監督やプロデューサーも務めるということもあり、「機会があれば日本での撮影や共同製作を考えてみたい。日本映画のリメイクをインドで作るという可能性も探れたらと思っています」と明かした。

なお、本作は日活と東宝東和が立ち上げたアジア映画最強レーベル“GOLDEN ASIA”の第2弾作品であり、インド映画としては最大のスクリーン数で公開されることが決定している。

公開情報 日活/東宝東和配給「チェイス!」は2014年12月5日(金)TOHOシネマズみゆき座他全国公開
公式サイト:http://chase-movie.jp/

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