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主演の藤野涼子に1万人から選ばれた理由がわかる!と佐々木蔵之介も太鼓判「ソロモンの偽証」製作報告会見(2014.11.12)

ベストセラー作家・宮部みゆきが構想15年、執筆9年を費やしたミステリー小説を、日本アカデミー賞をはじめ主要映画賞30冠に輝いた成島出監督ら「八日目の蝉」チームが前・後篇2部作で映画化する「ソロモンの偽証」の製作報告会見が11月12日(水)に行われた。この日は1万人にも及ぶ候補者の中から、約1年に亘る選考・研修期間を経て選ばれた中学生33人の中から主要キャスト7名も登壇。役名のまま映画デビューを果たす主演の藤野涼子は「受かったと知らせを聞いた時は、喜びよりも緊張という感情に見舞われました」とまさに緊張の面持ちで、合格した時の気持ちを表現した。

クリスマスの朝、雪の校庭に転落死した男子生徒。その死は自殺か殺人か。隠された真実を暴くため、学校内裁判が開廷する。演技経験の有り無しに関わらず、選りすぐられた“14歳”たちの共演者として、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子ら豪華俳優陣が脇を固めている。

33人の中学生たちの演出方法について成島監督は「上手にお芝居しようとしなくていいから、とにかくきちんと人の言葉を聞いて、気持ちがわかるようになれと。やっていくうちに役が君たちに段々降りてくるから、まっさらで演じなさいと言っていました。それぞれ個性があって、痛々しいくらい純粋なんです。だからこそ選んだし、そこに全てを賭けて、信じようと思いました」と明かした。

娘役の藤野との共演について佐々木蔵之介は「監督から撮影前に、藤野は本当に新人なので支えてあげてと言われましたが、リハーサルから全身全霊の体当たりで、役にもがきながらも戦う姿にいつも衝撃を受けていました。彼女のお父さん役で本当に良かったし、1万人から選ばれた理由がわかります。一緒に仕事が出来て、幸せな現場でした」と大絶賛。

涼子の母親を演じた夏川結衣も「自分の新人時代を思い出し、照らし合わせながら、頑張れ!という気持ちで見ていました。久々に会ったら急に大人びて凛としていて、あぁ成長したなと感じました」と目を細め、涼子の同級生・三宅樹理の母親を演じた永作博美も「子どもたちの成長をこんなに間近で見られて、とてもエネルギーをもらいました。樹理はいつも引っ込んで(出番を)待っていたんですが、後半の校庭のシーンでは誰よりも前にいて、その姿が頼もしくて、グッときました」とまさに母の顔をのぞかせた。

また、担任教師・森内恵美子を演じた黒木華は「監督とのリハーサルでのやりとりよりも、本番の方がさらにみんな進化していて、こんなに吸収力があるのか!と思いました。私もまだ若いので見習わなければと思ったし、楽しかったです」と明かした。そんな中、涼子の23年後を演じた尾野真千子は「私みたいなのが(涼子の)大人役でいいのかと。リハーサルを見させていただいて、心から役に向き合っているのを感じて、生半可な気持ちじゃダメだと思いました」と戦々恐々の様子。しかし藤野から「私も20年後には尾野さんのようにキレイでカッコイイ女性になりたいと思いました」と明かされると、照れた様子で微笑んだ。

原作の宮部みゆきから「成島監督から熱のこもった丁重なお手紙をいただいて、お預けしようと思いましたし、その時点からとても映画化が楽しみでした」と明かされた成島監督は「宮部先生の素敵な原作との出会いから始まり、長い時間、この子たちも頑張ってきました。全部フィルムに落とし込めていると思うので、楽しみにお待ちください」と語り、最後に藤野も「中学生キャストが裁判の中で頑張っていく姿を、ぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!」と締めくくった。

公開情報 松竹配給「ソロモンの偽証」〈前篇・事件〉は2015年3月7日(土)、〈後篇・裁判〉は2015年4月11日(土)全国公開
公式サイト:http://www.solomon-movie.jp/

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