ニュース

願いはきっと叶うはず!メリル・ストリープが天才子役に太鼓判!「イントゥ・ザ・ウッズ」来日記者会見(2015.03.05)

「シカゴ」のロブ・マーシャル監督が「ウエスト・サイド物語」などで知られるスティーヴン・ソンドハイムのロングラン・ミュージカルを豪華キャストで映画化した「イントゥ・ザ・ウッズ」の来日記者会見が4月5日(木)に行われ、魔女役のメリル・ストリープ、赤ずきん役のリラ・クロフォードが登壇した。2人はリラックスした表情で、「私たちが楽しみながらこの映画を作ったように、日本の皆さんにも楽しんで欲しい」(メリル)、「日本という美しい国に温かく迎えてくださり、ありがとうございます」(リラ)と挨拶した。

「めでたし、めでたし」で願いを叶えたはずの“おとぎ話の主人公たち”を待ち受ける驚くべきその後の運命と、彼らの本当の願い(wish)を描き出す“アフター・ハッピーエンド”ミュージカル。今回、来日した2人に加え、赤ずきんのオオカミ役にジョニー・デップ、シンデレラ役にアナ・ケンドリック、その王子役にクリス・パイン、物語のキーとなるパン屋の夫婦役にジェームズ・コーデンとエミリー・ブラントと実力派が集結し、ソンドハイムの美しい楽曲を歌い上げている。

1987年のブロードウェイ初演を観た時から心奪われ、映画化を企画していたというロブ・マーシャル監督は今回、来日が果たせなかったが、メリルが監督の気持ちを代弁し、「9.11のテロが起こって、オバマ大統領が遺族や国民に対して『あなたは一人じゃない(You are not alone)。誰も一人ではない(No one is alone)』と語りかけた時、この映画を作るべき時が来たと思ったそうです」と明かし、まさに物語のクライマックスで歌われる“No one is alone”のメッセージを人々に届けたいと思ったようだ。

出演を決めた理由についてメリルは「今まではオファーが来ても若過ぎたし、いい人過ぎたけど、今は年もとって、意地悪になってきたから引き受けたのよ」と冗談めかし、「この物語の登場人物たちはみんな何かを欲していて、全てを犠牲にしてでも願いを叶えたいという強い思いがあるの。魔女は娘を溺愛していて、失いたくないという母としての気持ちが行き過ぎているところがあるわ。過保護はいけないけど、私も自分の娘たちには幸せで安全でいて欲しいと願うから、その気持ちに共感できるの」と明かした。

リラは13歳ながら既にミュージカル「アニー」の主役や数々の舞台を踏んでいるが、映画は初出演。名優との共演について「メリルはその存在自体が素晴らしくて、謙虚でエレガントで才能に溢れていて、見ているだけで勉強になりました」と尊敬の眼差しを向けた。すると、メリルも「リラの歌を最初に聴いた時は本当に驚かされました。ピュアで皮肉さもあって、ユーモアも心得ていて、それらが美しい声と混ざり合っていたわ」とその歌唱力を称えた。

また、共演したジョニー・デップの大ファンだったというリラは「彼は沢山のアイデアを持った俳優で、オオカミがジャケットを開いたらキャンディーだらけだったというのも彼のアイデア。私に葉っぱが入ったバケツが落ちてきてしまった時には、オオカミのあの爪で葉っぱを一枚、一枚取り除いてくれて、“オー・マイ・ゴッド!ジョニーが私の髪に触ってる!”って感じで、15分くらいのことが永遠のように思えたわ」と興奮気味に乙女心を明かした。

さらにリラは「ジョニーと共演したいという大きな夢が叶って、次は彼がよく出演しているティム・バートンの作品に出るのが願い(wish)なの。私はまだ若いけど、人生でやりたいことを見つけられて、演じることが大好きだし、ずっとパフォーマーであり続けたいわ」と明かし、それを聞いたメリルは「必ずや続けられると思う。ティム・バートンと仕事がしたいということも言い続ければ、その声はきっと届くはずよ。彼が愚かでなければね(笑)」とユーモアを交えて勇気付けた。

公開情報 ウォルト・ディズニースタジオ・ジャパン配給「イントゥ・ザ・ウッズ」は2015年3月14日(土)から全国公開
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/woods.html

バックナンバー

ページのトップへ