(株)NTTドコモグループのパケットビデオ・ジャパン(株)がシステム運用パートナーを務めるコンテンツホルダー直営型映像配信サービス｢bonobo（ボノボ）｣は12月1日から本格サービスを開始。提供タイトルがこれまでの6社300タイトルから34社2500タイトルまで拡大し、映画中心のラインナップからアニメ、TVドラマまで幅広く網羅。また、利用者各自に合った映像作品との出会いを高める｢映画情報ポータルサイト｣も同日オープンしたことから、新展開について記者会見を行った。

パケットビデオ・ジャパンの吉田一成代表取締役はサービスの特徴について｢映画会社様をはじめとするコンテンツプロバイダーの皆様が直接ボノボに出店できるビジネスモデルで、ボノボを介して映像コンテンツを提供する側と、購入する側が直接繋がることができるサービスです｣と月額固定の映像配信サービスとは異なることを明かし、｢観たい映画を、観たい時に、観たい所で｣というメッセージの下、タイトル拡大と機能拡充を行いながらサービスを展開していくと語った。

12月配信の新作タイトルとしては、ディズニー｢インサイド・ヘッド｣、ギャガ｢イミテーション・ゲーム／エニグマと天才数学者の秘密｣、東宝｢寄生獣 完結編｣、東映｢東京無国籍少女｣、KADOKAWA｢キングスマン｣、アスミック・エース｢駆込み女と駆出し男｣、松竹｢ホーンズ 容疑者と告白の角｣、エスピーオー｢皇帝のために｣、TBS｢振り子｣など。

同社の加藤徹取締役社長は、新サービスとなる｢映画情報ポータル｣について説明し、｢我々が配信する映画情報のみならず、劇場公開の新作から過去作のライブラリーも含め、より広くお客様に映画の情報を提供させていただくメディアです。ライブラリーは2万本がデータベースで登録されており、公開中の作品も劇場を選んで、どんな作品をやっているか？という情報までご提供できればと思っております｣とコメント。さらに、リコメンド機能だけでなく、映画の魅力を提供するコラム等も提供していく。

また、｢ボノボ・コネクト（仮）｣のサービスも開始。bonoboが発行するコネクトナンバーを活用し、DVDやブルーレイ、イベント等に映像配信の付加価値を与え、この連携を今後拡大していくことで、利用者に映像配信サービスを体験してもらう機会を増やし、更なる利用率アップに繋げていくとしている。そしてプロモーションも12月12日から開始し、全国187館の2062スクリーンでシネアドを年末にかけて展開する他、ポスターも同日から年始にかけて全国109館で掲示する。

なお、会見にはコンテンツホルダーである松竹(株)の迫本淳一代表取締役社長、東宝(株)の島谷能成代表取締役社長、東映(株)の多田憲之代表取締役社長、(株)KADOKAWAの井上伸一郎代表取締役、ウォルト・ディズニー・ジャパン(株)ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンの塚越隆行ゼネラル・マネージャー、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの佐野哲章 映画部門日本代表、20世紀フォックスのジェシー・リー日本代表と、(株)NTTドコモの吉澤和弘代表取締役副社長も登壇し、今後のbonoboへの期待や業界を挙げて協力していく旨を明かした。

【12月1日時点のコンテンツ提供各社】
松竹(株)、東宝(株)、東映(株)、(株)KADOKAWA、ウォルト・ディズニー・ジャパン(株)、(株)TBSテレビ、アスミック・エース(株)、エイベックス・ピクチャーズ(株)、(株)エスピーオー、ギャガ(株)、(株)博報堂DYミュージック＆ピクチャーズ、日活(株)、(株)ファントム・フィルム、(株)ポニーキャニオン、(株)テレビ朝日、日本テレビ放送網(株)、(株)フジテレビジョン、東映アニメーション(株)、(株)アニプレックス、(株)プロダクション・アイジー、シンエイ動画(株)、バンダイビジュアル(株)、マイシアターD.D.(株)、に加えマイシアターD.D.(株)内11社の計34社。