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佐藤浩市、樹木希林ら受賞で華やかに開催!「第40回記念 報知映画賞」授賞式(2015.12.16)

「第40回記念 報知映画賞」の授賞式が12月16日(水)に行われ、各受賞者が登壇し、華々しく開催された。本映画賞は、スポーツ新聞が単独開催する初の映画賞として1976年に制定され、「元気をなくした日本の映画界をもう一度盛り上げよう!」という映画担当記者たちの願いから始められた。各映画賞の先陣を切って発表されることからも、その年の受賞者・受賞作品を占う意味で大きく注目を集めており、今年は作品賞・邦画には「ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判」、作品賞・海外部門には「おみおくりの作法」が選ばれた。

4作品の演技で助演女優賞を受賞した吉田羊は「素晴らしい皆さんと名を連ねさせていただき光栄です。尊敬する中井貴一さんが『どんなに小さな役でも一生懸命やっていれば、誰かが見ていてくれる』と言って下さったことを今、噛み締めています。(私と同じように)小劇場で頑張っている人たちの希望になればいいと思います」と挨拶。「HERO」で共演した八嶋智人がお祝いに駆けつけ「吉田さんは相手のお芝居を引き出してくれて、一緒に演じていて楽しい女優さん」と称えると、喜びで涙を浮かべた。

現在撮影中の映画のため長髪で現れた助演男優賞の本木雅弘は「誰かに褒められることは一番の栄養です。三國連太郎さんら名優の方々が受賞してきた助演男優賞は、役者として認められていると感じ、燻し銀に輝く憧れの賞です」と明かし、授賞式前に義母の樹木希林が「世の中の8割の人が天職につけていない。私も行き掛り上、女優をやってる」と話していたことを引き合いに出し、「役者は自分に向いていないのでは?と思う時間の方が長いのですが、こうして褒めていただくと、嘘でも天職だと思って続けていこうと思います」と決意を表明した。

続いて本木と親子同時受賞となった主演女優賞の樹木希林は「『あん』は河瀬監督がカンヌ映画祭でゴリ押しして、世界のバイヤーに観てもらえたのが良かった。70過ぎてるのに、あっちの国、こっちの国へ呼ばれました」と独特の表現で喜び、「(吹替えで)私がイタリア語でしゃべってたり、ポルトガル語でしゃべってたりするんですよ。これが上手なの!報知映画賞もいただけることになりましたけど、今までいただいたギャラの中では初めて足を出しております。とにかく今日は、ありがとうございました」と挨拶した。

そして三國連太郎との父子栄冠となった主演男優賞の佐藤浩市は「日本アカデミー賞では、受賞の時には酒が進んでいて、へべれけなんですが、安心してください!今日は飲んでいません」と“とにかく明るい安村”のフレーズを真似しながら笑いを取り、「60歳になるまでにどう生きていくか、次に何をやるか、欲が沸いてきました。賞は過去の評価であって、未来への約束ではありませんが、これからの自分の糧になるのは事実です。ありがとうございました」と清々しく感謝を表した。

【第40回記念 報知映画賞 受賞結果】
▽作品賞・邦画部門=「ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判」成島出監督、松竹配給
▽作品賞・海外部門=「おみおくりの作法」ウベルト・パゾリーニ監督、ビターズ・エンド配給
▽主演男優賞=佐藤浩市「起終点駅 ターミナル」「愛を積むひと」
▽主演女優賞=樹木希林「あん」
▽助演男優賞=本木雅弘「日本のいちばん長い日」「天空の蜂」
▽助演女優賞=吉田羊「ビリギャル」「愛を積むひと」「脳内ポイズンベリー」「HERO」
▽監督賞=堤幸彦「天空の蜂」「イニシエーション・ラブ」
▽新人賞=広瀬すず「海街diary」、藤野涼子「ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判」
▽特別賞=本広克行監督、ももいろクローバーZ「幕が上がる」
▽特別功労賞=山田洋次監督

公開情報 公式サイト:http://www.hochi.co.jp/entertainment/feature/hochi_eigashou

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