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イザベル・ユペールが映画祭団長として来日!「フランス映画祭2016」ラインナップ発表会見(2016.04.26)

6月24日(金)から27日(月)まで有楽町朝日ホールとTOHOシネマズ日劇で開催される「フランス映画祭2016」のラインナップ発表会見が4月26日(火)に行われた。今年の映画祭団長にはベテラン女優のイザベル・ユペールが決定しており、ジェラール・ドパルデューと「ルル」以来30年以上ぶりに再共演した「愛と死の谷」、そして6人の孤独な人物たちが織り成すオムニバス作品「アスファルト(原題)」を携えて来日する。また、オープニング作品には昨年のカンヌ国際映画祭でもオープニングを飾ったカトリーヌ・ドヌーヴ主演「太陽のめざめ」が決定し、フランスから選りすぐりの最新長編13作品を紹介する。

ティエリー・ダナ駐日フランス大使ははじめに「熊本をはじめ九州地方では普通の暮らしを取り戻すのが大変な方々が沢山いらっしゃるということで、この場を借りてお見舞い申し上げます。」と述べ、「25年目を迎える今年の特徴としては、上映13作品中6本が女性監督による作品であり、エマニュエル・ベルコ監督やパスカル・プザドゥー監督も来日します。一般の観客の方々にフランス映画を楽しんでいただくことが一番の目標ではありますが、映画配給やテレビ会社50社も来日し、日本の会社との商談や企画も練っています。今年はオフィシャル・パートナーとしてエールフランス航空に協賛いただき、御礼申し上げます」と挨拶した。

ラインナップは冒頭に挙げた作品の他、「サラの鍵」の原作者タチアナ・ド・ロネの小説を映画化したサスペンス「ミモザの島に消えた母」や、“尊厳死”を選ぼうとする92歳の女性と家族の物語「ザ・ファイナル・レッスン(英題)」、昨年のカンヌ国際映画祭でエマニュエル・ベルコが女優賞を受賞した「モン・ロワ(原題)」、「男と女」のクロード・ルルーシュ監督がジャン・デュジャルダンとエルザ・ジルベルスタインを迎えた大人の恋愛映画「アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)」、そして「最強のふたり」のオマール・シィが人種差別と闘う黒人パフォーマーを演じた「ショコラ(仮題)」などを上映する。

来日ゲストとしては、「ミモザの島に消えた母」からフランソワ・ファヴラ監督と主演のローラン・ラフィット、「ザ・ファイナル・レッスン(英題)」からパスカル・プザドゥー監督と出演のマルト・ヴィラロンガ、「ショコラ(仮題)」からオマール・シィらが来場する。また、クラシック作品として、今年1月に逝去したジャック・リヴェット監督の長編デビュー作「パリはわれらのもの」の上映も決定。なお、同監督の幻の傑作「アウト・ワン」日本語字幕付き追悼上映に向けたクラウドファンディングが、IndieTokyoの主催で行われていることも明かされた。

また、来日ゲストによる特別講義や対談企画「マスタークラス」も映画祭期間中に行われる他、特別関連企画として「恋愛のディスクール 映画と愛をめぐる断章」がアンスティチュ・フランセ東京で4月15日(金)から7月9日(土)まで開催されている。サッシャ・ギトリ監督、エリック・ロメール監督、ジャック・リヴェット監督らの作品を中心に上映と講演会などが行われている。なお、映画祭チケットは今年から「セブンチケット」での取り扱いとなり、5月28日(土)から販売が開始され、前売券は一般1500円、そして新たに学生料金1000円も販売される。

さらに、今回エールフランス航空が協賛していることから、「エールフランス観客賞」を設立。上映作品の観客による人気投票を行い、観客賞を受賞した作品に投票した人の中から抽選で1名に「東京―パリ間の往復ペア航空券」がプレゼントされることが、エールフランス航空のステファン・ヴァノヴェルメール日本支社長から発表された。

開催情報 2016年6月24日(金)〜27日(月)有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇(レイトショーのみ)で開催。
公式サイト:http://unifrance.jp/festival/2016/

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