ニュース

オープニング作品は熊谷まどか初長編作「話す犬を、放す」に決定!「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016」記者発表(2016.06.02)

7月16日(土)から7月24日(日)までの9日間、埼玉県川口市のSKIPシティ映像ホール他で開催される「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016」の記者発表が6月2日(木)に行われた。長編部門は過去最多となる88の国と地域から715作品の応募があり、その中から厳選された12本を上映。インド、キルギス、バヌアツの作品が初ノミネートを果たした。また、短編部門、アニメーション部門もそれぞれ12本が決定。そしてオープニング作品には熊谷まどか監督作「話す犬を、放す」を上映する。

上田清司 実行委員会会長(埼玉県知事)は「今年も暑い7月の開催になりますが、映像製作に取り組む若手クリエイターたちの更に熱い気持ちを各作品から感じとっていただければ幸いです。この映画祭が世界初のデジタルシネマ映画祭として始まった平成16年以降、デジタル技術は映画界を一変させています。国内の97%の映画館がデジタル化し、撮影から上映まで全てデジタルで行われる時代です。この映画祭がデジタルの魁であったという誇りをしっかりと意識しています。どうぞ温かいご支援とご協力で、日本映画界の若手クリエイターを発掘し、育てていただきたいと思います」と挨拶した。

本年度から映画祭ディレクターに就任した土川勉氏は「上田県知事や12年間ディレクターを務めてこられた瀧沢裕二さんをはじめ、諸先輩方が築いてきた映画祭の伝統を引き継ぎ、より一層皆さんに楽しんでいただける映画祭にしたいと思います」と決意を表明。続いて今年の映画祭概要として、在米日本人監督の福永壮志によるLA映画祭受賞作「アウト・オブ・マイ・ハンド」や、初参加のバヌアツから実話を基にした悲恋物語「タンナ」などがジャパンプレミアされることや、新企画の特別招待作品として、今年のベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したヤン・チャオ監督作「長江図」と、タン・ダン監督の中国とドイツによる合作映画「I PHONE YOU」が上映されることなどが明かされた。

また、映画祭が主体となって製作する若手クリエイター作品の第2弾として、オープニング作品に決定した「話す犬を、放す」から熊谷まどか監督、出演のつみきみほ、田島令子も来場。映画出演の話が突然舞い込んだ売れない女優が、レビー小体型認知症を発症した母との生活とキャリアとの間で揺れる姿を描く。熊谷監督は「認知症を扱った映画ではありますが、クスッと笑えるコメディだと思っています。どこかの誰かに響くといいなと思って書いた作品で、出演のお二人にもその気持ちを共感していただけたので、手応えを感じています」と明かした。

この他、恒例の上映企画では、シネマ歌舞伎として「春興鏡獅子」、長編アニメーションとして「バケモノの子」、「心が叫びたがってるんだ。」、バリアフリー上映として「海街diary」を上映。関連企画も川口子ども映画クラブが制作した作品を上映する「カメラクレヨン〜子どもたちが作った映画がいま、面白い!〜」や、「コバトンTHEムービー」新作上映、&トークイベント、ママ・シアター「ベニシアさんの四季の庭」上映、そして夏祭りとして野外上映会や盆踊りなど、子供から大人まで楽しめる様々なイベントが用意されている。

開催情報 2016年7月16日(土)〜7月24日(日)、SKIPシティ映像ホール、多目的ホール他で開催
公式サイト:http://www.skipcity-dcf.jp/

バックナンバー

ページのトップへ