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妻夫木聡と綾野剛の並々ならぬ関係に複雑な気持ちの高畑充希が困惑!「怒り」完成報告会見(2016.07.11)

第34回日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を総ナメした「悪人」の吉田修一原作、李相日監督・脚本のタッグによる新たな群像ミステリー「怒り」の完成報告会見が7月11日(月)に行われ、渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、佐久本宝、ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、宮崎あおい、妻夫木聡、企画・製作の川村元気氏、原作の吉田修一氏、李相日監督が登壇した。主演の渡辺は「今年は日本を代表する豪華キャストによる作品が沢山ありますが、この作品も素晴らしい俳優たちが、それぞれのパートに別れて、魂をぶつけ合っています。それをリードした素晴らしい李監督に敬意と尊敬を表します」と挨拶した。

ある暑い夏の日に八王子で夫婦殺人事件が起こる。窓は閉め切られ、蒸し風呂状態の現場には、「怒」の血文字が残されていた。犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。事件から1年後、千葉と東京と沖縄に素性の知れない3人の男が現れる。川村プロデューサーは「6年前に『悪人』で過分な評価をいただき、同じ李監督、吉田さん原作で、前作を越えなければと大きなプレッシャーがありましたが、必ずヒットさせたいと思っています」と力強く語り、原作者の吉田氏も「錚々たるキャストの皆さんとこの場に居られて光栄。『怒り』を書き上げることができて本当に良かったと心から思います」と感慨深げに語った。

東京編に出演し、李監督とは「69」「悪人」に続く3度目のタッグとなった妻夫木は「李監督からは今回は妻夫木に任せるからと全て預けて下さり、出演してくれて助けられたと言われたことが嬉しかったです」と明かし、妻夫木演じる優馬の前に突然現れる直人を演じた綾野は「本当に愛おしい時間でした。妻夫木さんと同じベクトルに向かって演技が出来たことも幸せでした。妻夫木さんをテレビで見かけるだけで手を振ってしまうくらいでした(笑)」と並々ならぬ関係を匂わせ、そんな2人を見守っていた高畑は「2人が一緒の時、すごく嬉しそうで、お互い好きなんだなと思うと苦しくもあり、幸せな気持ちにもなりました」と複雑な胸中を明かした。

沖縄編で謎のバックパッカーの田中を演じた森山は「李監督に心の中をかき混ぜていただき、良い出会いになりました。沢山コミュニケーションを重ねさせていただき、役というよりも、この空気の中で立っているだけでいいのかなと思いました」と明かし、オーディションで役を勝ち取った広瀬は、リハーサルを何度も繰り返し、厳しいということで知られている李組の洗礼を浴びたようで、「監督がご飯を食べている姿を見て、『監督も人間なんだ!』と言い聞かせながら演じました」と語ると場内は爆笑の渦に。

千葉編で素性の知れない男・田代を演じた松山は「李組は厳しいと噂では聞いていたのですが、誰も嫌そうに言っている人が居なかったので、監督は愛を持ってスタッフやキャストに接していると感じました」とフォロー。田代を好きになってしまう愛子を演じた宮崎も「今までで一番、監督と話し合った作品で、現場でいろんなものを剥がされていく感じで、すごく見て下さっているのが伝わってきました」とコメント。愛子の父である洋平を演じた渡辺は本当の父親のような目線で宮崎に接していたようで、「真面目でストイックで、一人ポツンと外れていたりするので、『話したりしなくてもいいから、一緒に居なさい』と、ここにいるのが当たり前のような関係性が築けて良かった。面倒臭かったかな?」と語りかけると、宮崎も「とんでもないです!2週間だけとは思えない濃い時間でした!」と返した。

殺人犯を追う刑事の南條を演じたピエール瀧は、試写で観たばかりということで、「シリアスな作品なんですが、何故か僕のところだけ2箇所くらいギャグみたいなのがあって、『何で、俺だけ?』と、こっ恥ずかしさがありました」と本作としては異質な存在だったことを明かし、そんなピエール瀧のあるシーンについて松山が「部下の刑事が美味しく弁当を食べている隣りで靴下を脱いで置いていくシーンがあって、部下が食べたくなくなっていくのを見て、すごくムカムカして印象に残りました。瀧さんにMVPをあげたいくらいです。自分もやっているかもしれないので、気を付けようと思いました」と自戒の念を込めた。

錚々たる出演陣を取りまとめた李監督は「川村君に『悪人』を越えなきゃダメだ!と発破をかけられました(笑)。原作は出版前に読ませていただき、現代の不寛容さや、人を信じることが難しくなっている時代を、吉田さんなりに格闘して小説にしていることが伝わり、そのバトンを受け継ぎたいと思いました。映画が3本分撮れるくらいのキャストの方々と、この作品を世に出せることを誇りに思います」と満足した様子を見せた。

公開情報 東宝配給「怒り」は2016年9月17日(土)全国公開
公式サイト:http://www.ikari-movie.com/

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