｢植物図鑑 運命の恋、ひろいました｣を大ヒットに導いた三木康一郎監督が、興収24.3億円を突破した｢ヒロイン失格｣で女優魂を見せた桐谷美玲を主演に迎えた｢リベンジgirl｣のクランクアップ会見が11月9日（木）に行われた。本作は世界的人気高級ジュエラー｢ブルガリ｣と史上初のコラボレーションを行っていることから、この日もブルガリ銀座タワーに主演の桐谷をはじめ、鈴木伸之、清原翔が登壇。桐谷は｢性格ブス、性格ブス！と言われる役ですが、自分に無いものを出しながら一生懸命演じました！｣と明るく挨拶した。

美人で、頭が良くて、仕事もプライベートもキラキラ充実している宝石美輝は、自己評価が高すぎる猛烈に“イタい女”。そんな美輝がある日突然、政治家一家のサラブレッドである恋人の裕雅に裏切られ、生まれて初めて大失恋を味わう。元カレに“リベンジ”すべく、総理大臣を目指すことになった美輝は、政治塾のイケメンスタッフ・俊也の厳しいアドバイスを受けながら、二人三脚で歩んで行くうちに、仲間以上の思いが芽生えはじめる。

政治塾スタッフである俊也役の鈴木と、由緒正しき家柄に育つ裕雅役の清原という初共演の2人について印象を聞かれた桐谷は｢鈴木君は見た目は大人っぽくて、お兄さんって感じなんですが、お話するとやっぱり年相応なんだなと（笑）。でも役柄に真っ直ぐ取り組んでいて、俊也みたいに頼れる存在でした。清原君は・・・天然？インドア派と言いつつ『休みの日はキャンプに行きます』って言ってて・・・｣と困惑気味に語り、清原が｢行きたいなと思ったんです！｣と述べるも、｢それってアウトドアですよね。やっぱり天然｣とバッサリ。

東大卒の元ミスキャンパスグランプリという超ハイスペック女子を演じているが、役作りには苦労したようで、｢なんでも自分がナンバー1と思っている子ですが、私は目立ちたくないから家に引きこもっている真逆のタイプで、美輝ちゃんのテンションに合わせるのが最初は大変でした。監督にも『どこまで突き抜けたらいいでしょう？』と聞いたら、『行けるところまで』と言われ、自分が持っていないものの中から、最高の性格ブスを引き出し、上から目線で話したり行動したりするようにしました｣と明かした。

また、美輝はブルガリの広報を務めている設定だったことから、会見場でもあるブルガリのビルで撮影を行ったそうで、｢女性の憧れが詰まっている場所。ブルガリ特有の挨拶が『チャオ！』だったので、すれ違いざまに『チャオ！』って言ってみたりしました。全面的にご協力もいただいたので、ジュエリーやバッグはブルガリでした。持つと気分が高揚して、贅沢な時間を過ごしながら撮影できました｣とほほ笑んだ。

リベンジを目指して奮闘する美輝が重要な場面で必ず身につけるキーアイテムとして登場するのが、ブルガリの新作コレクション｢ビー・ゼロワン｣の中でも“失敗には全て意味がある”という意味合いが込められたネックレス｢パーフェクト ミステイク｣。この日は、鈴木がこのネックレスを桐谷にプレゼントするということで、至近距離での“ハグつけ”が行われ、｢後ろからつけてもらうことなんて無いので、照れちゃいます｣と桐谷が語ると、清原も｢見てるこっちが恥ずかしい｣と冷やかし、鈴木も｢緊張しました。でもステキなネックレスを桐谷さんにつけられて良かった｣とホっとして見せた。

10月の撮影では実際の衆議院選挙とぶつかってしまったそうで、桐谷は｢200人、300人の人が集まった場所で選挙カーから演説したんですが、『あの人、どこの党から出てる人？』と思われてしまったみたいで、ネット上でちょっと話題になったのには驚きました。長台詞だったので緊張もしましたし、なかなか出来ることじゃないので、いい体験です｣と明かし、清原も｢大勢の人の前で何かを伝えることをしてこなかった人生なので、演説シーンは難しかったです。でも思い出深いシーンになりました｣と語った。

思い出深いシーンと言えば鈴木も｢雨の中のシーンがあったんですが、台風が来ていたので、実際には豪雨でした。人生初の雨降らしのシーンが、あんなに寒いとは思いませんでした｣と明かし、そのせいなのか撮影中に風邪をひいてしまったそうで、｢僕がリベンジしたいことと言えば、風邪をひいていた時のシーンを撮り直したい｣と悔しそうに語った。最後に桐谷は｢一人の女性が、頑張って成長していく物語です。クリスマス直前の公開ですので、皆さんの背中を押せる作品になったらいいなと思います｣と締めくくった。