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吉永小百合の今年の抱負は!?篠原涼子と一緒に・・・!「北の桜守」完成披露会見(2018.01.04)

吉永小百合にとって映画出演120本目となり、「北の零年」「北のカナリアたち」に続き、優大な北海道を舞台に人間模様を描いた“北の三部作”最終章となる「北の桜守」の完成披露会見が1月4日(木)に行われ、主演の吉永をはじめ、堺雅人、篠原涼子、岸部一徳、滝田洋二郎監督が登壇した。吉永は「昨年2月からスタッフと心を1つにして撮影した作品です。私にとりましては、59年前に映画初出演してから120本目となり、よくここまでやってこられたという気持ちで、ホッとしております。スタッフ、キャストに支えられ、大変な撮影を乗り越えることができ、感謝しています」と挨拶した。

戦後の北海道で極貧と過酷な寒さに襲われながらも必至に生きる母・江蓮てつと息子たちの姿。そして時は流れて1971年、アメリカで成功を収め、日本に帰国した次男・修二郎と再会を果たした母てつの思い出を辿る旅が描き出される。太平洋戦争末期の史実に基づき、ソ連軍の侵攻で多くの邦人住民たちが犠牲となった樺太の悲劇を語るため、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出による舞台を劇中劇として登場させており、吉永にとっては本格舞台演劇への初挑戦となった。

滝田監督は「やっと吉永さんと作品が作れる!という思いの反面、責任重大な作品になると感じました。撮影前にも一緒に流氷を見に行き、樺太へも行かせていただき、勉強になりました。準備段階ではどんな映画になるのか想像できませんでしたが、素晴らしいキャストと信頼するスタッフ、そして東映の物凄いエネルギーがある撮影所という映画らしい現場で楽しんで撮影ができました」と意気揚々とコメント。

吉永とは実写初共演となり、息子の修二郎役を演じた堺は「稚内でロケを行い、地元の皆さんの温かい協力のもと、吉永さんと心温まる旅ができたように感じています」語り、修二郎の妻であり、てつとの突然の生活に戸惑う真理を演じた篠原は「吉永さんとこういう現場でお仕事ができるとは夢にも思わず、というか本当に夢のようで、滝田監督ともご一緒できて光栄でした」と笑顔を見せた。

“強い母”江蓮てつは「今までで一番難しい役」と語っている吉永だが「滝田監督の現場は明るくて、ちょっとせっかちな監督の気持ちに乗って、楽しく撮影ができました。大人になってからの修二郎さんは、『これが私の息子なんだ』とスッと心に入ってきました」と語り、滝田監督は「戦争に対する思いはそれぞれ違いますが、この映画に相応しいキャラクターをそれぞれに掴んでいただけたと思う。特に堺さん演じる息子は屈折しながらも、母との関係をどう演じるか大変だったかと思いますが、お二人の素晴らしい演技に助けられました」と明かした。

南樺太の引き揚げから江蓮家を見守る山岡和夫を演じた岸部は、吉永の印象について「吉永さんは“スター”でありながら、現場では演じる役の人としか見えない。俳優はこうあるべきだと感じました。稚内のラジオでご一緒した時、延々とおしゃべりを続けても楽しい人だと思い、そんな所が意外でもあり、一緒に仕事をすれば誰でもファンになってしまう人」と称賛し、堺も「全てが意外な人で、どんなシーンも一生懸命、全力でぶつかっていて、印象的でした。僕は今44歳なんですが、まだまだ一生懸命さが足りないと反省しました」と大先輩を敬拝。それに対し吉永は「堺さんこそプロフェッショナルで、私はいつまでもアマチュアだと反省しました」と返した。

また、篠原は「世界一お着物が似合う女性なのに、スポーツ選手並みにずっと動いてらっしゃって、運動が大好きとお聞きしました。私も触発されて今年は運動しようかな・・・と思ってます。まだ、やってませんけど」と苦笑い。篠原に倣い今年の抱負を聞かれた吉永は「まずは3月10日の公開に向けて、全力でお客様に観ていただけるよう努力することと、宵っ張りの朝寝坊なので、もう少し生活習慣を改めて、自分の年齢なりの毎日を過ごしたいと思います。それと篠原さんと近いうちにプールで泳げたらと思っています。待っています」とラブコールを送った。

公開情報 東映配給「北の桜守」は2018年3月10日(土)から全国公開
公式サイト:http://www.kitanosakuramori.jp/

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