｢劇場版 仮面ライダービルド Be The One｣と｢怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film｣の製作発表会見が6月12日（火）に行われ、レギュラーキャスト陣をはじめ、劇場版ゲストの勝村政信、藤井隆、田中直樹（ココリコ）らが登壇した。勝村は｢史上最強の仮面ライダーブラッドを演じました｣と自信満々に挨拶しながらも｢7月で55になるこんな年寄りが、ライダーをやっていいのか!?と思ったんですが、周りからは『すごいな！』と言われました。『変身ポーズはどうしましょう？』と監督に聞かれた時、恥ずかしくて『無しでいいです』と言ってしまったことを後悔しています｣と監督に撮り直しをねだって、場内は笑いに包まれた。

テレビ朝日系列で毎週日曜に放送中の平成仮面ライダーシリーズ19作目となる｢仮面ライダービルド｣は、平和の到来に沸く世界の裏で、桐生戦兎を追い詰める“ある計画”が密かに進行し、壮絶な戦いが幕を開ける。また、スーパー戦隊シリーズ第42作目にして初の“VS戦隊”として登場した｢怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー｣の劇場版では、新たに“探偵”が登場し、前代未聞のルパンレンジャーとパトレンジャー一時休戦状態となる。

｢仮面ライダービルド｣では、北九州でエキストラ3000人を集め、道路を9時間以上完全封鎖して大規模ロケを敢行。“仮面ライダービルド”こと桐生戦兎役の犬飼貴丈は｢3000人の方々、一人一人が仮面ライダーをもの凄く愛して下さっていて、皆さんの熱い思いが伝わってくる素晴らしい画になったと思います｣とコメント。ラーメン好きということで、｢撮影が無い時は、どれだけラーメンが食べられるかに集中していました。ラーメンの旅でした｣と撮影以外でも北九州を楽しんでいた様子。

また、劇場版ゲストの藤井隆は｢関西弁で話すアイデアは監督から衣裳合わせの時にいただき、どうなるか不安ではあったんですが、現場が素晴らしく、スタッフの方々もプロの集団だったので、身が引き締まる思いで、参加できて光栄でした。簡単に言うと悪役なんですが、最新の芸能ゴシップを勝村さんに報告することで、悪い自分になれたんじゃないかと思います｣と冗談めかした。

｢ルパンレンジャーVSパトレンジャー｣で全てのギャングラー犯罪の消滅とルパンレンジャーの正体を暴くため来日する名探偵エルロック・ショルメを演じた田中直樹は｢まさか戦隊ものに参加できるとは思わず、喜びが大きくて、現場では浮ついていたと思います。子どもや周りからは『最終的にタイキックでやられるんでしょ!?』と言われたんですが、それはまだ言えないので・・・｣と言葉を濁した。杉原監督からは｢田中さんがとにかくカッコいいんです！｣と太鼓判を押されるも、｢カッコ良く編集して下さって、しゃくれが目立たないアングルで撮って下さり、気を使っていただいたのかな・・・｣と弱気モード。

“ルパンレッド”こと夜野魁利役の伊藤あさひは｢映画は初出演で緊張しました。歴史ある戦隊シリーズで主役という大きな責任も感じました。Wレッドが中心の話で、怪盗と警察という真逆の役割を越えた2人（ルパンレッドとパトレン1号）の人間ドラマになっています｣と初々しくコメント。“パトレン1号”こと朝加圭一郎役の結木滉星は｢時間をかけてアクションシーンは撮りました。火薬を使ったりして監督に半分殺されかけたんですが（笑）、本当にいいシーンになっていると思います｣と自信をのぞかせた。