クイーンへの愛が止まらない!「ボヘミアン・ラプソディ」ラミ・マレックら来日記者会見(2018.11.08)
「ボヘミアン・ラプソディ」をはじめ「ウィ・ウィル・ロック・ユー」「伝説のチャンピオン」など誰もが耳にしたことがある不朽の名曲を生み出してきた伝説のバンド“クイーン”のボーカル、フレディ・マーキュリーの生き様を28の名曲と共に描き出した「ボヘミアン・ラプソディ」の来日記者会見が11月8日(木)に行われ、フレディを演じたラミ・マレックをはじめ、ブライアン・メイ役のグウィリム・リー、ジョン・ディーコン役のジョー・マッゼロが登壇した。ラミは「クイーンは日本の人々からもとても愛されたバンドで、50回もライブを行ったこの地で映画の公開を一緒に祝うことができて本当に嬉しい」と笑顔で挨拶した。
全米で11月1日に公開され初登場1位となり、オープニング成績は「グレイテスト・ショーマン」との対比で568%、「ラ・ラ・ランド」との対比で541%と、音楽映画としては史上2位のヒットスタートとなった。この日は“クイーン”を演じた4人揃っての来日予定だったが、ロジャー・テイラー役のベン・ハーディは撮影スケジュールの都合で来日が叶わなかった。3人を出迎えたのは、フレディの象徴的なポージングビジュアルで特別にラッピングされた2階建てロンドンバス。ジョーは「撮影初日から僕らは日本へプロモーションで行けたらいいねと話していて、本当に夢が叶って感激してるんだ。ベンが来日できなかったのは残念だけど、このバスに写っているベンを切り取って、ここに置きたいくらいだよ!」と冗談めかした。
ブライアン・メイ本人から「自分の若い頃の映像かと思った」と驚かれるほどの演技を見せるグウィリムは「クイーンは1975年に武道館で公演したことで、自分たちが何者であるのか気が付いたと言っている。そんな凄い場所に来られたのは夢のようで、顔をつねってみたくらいだよ。クイーンは他の人たちから何と言われようと、自分たちの才能を信じ、リスクを恐れず、一つのカテゴリーに押し込められることを拒絶した人たちだった」とコメント。ラミも「ベートーヴェンやガリレオなど、その時代に受け入れられなくても、彼らのレガシーは何百年経った今も生き続けている。クイーンも同じだと思う。フレディを演じたことで自由になれた気がするし、音楽を聴いてこれほど解放感を感じたことも無かった」とその偉大さを称えた。
また、ジョーは撮影のために繰り返しクイーンの楽曲を聴いていたため、撮影後はうんざりして聴くこともないだろうと高をくくっていたそうだが、「アメリカに戻ってからロードトリップに出たんだけど、やっぱり車の中でもクイーンの曲ばかりだったよ!さらにクイーンへの愛が大きくなって、これは留まることがないなと感じたよ」とクイーン愛を吐露。実在の人物を演じるということでプレッシャーも大きかったようだが、ラミは「脚本の22ページに『フレディがピアノを逆さまに弾いている』とあって、一体どうすりゃいいんだ!?って感じだったよ。彼は何万人もの観客を手の平の上で転がせるような超人的な人だけど、彼自身も誰かの手の平に包まれたい普通の人なんじゃないか?と感じたんだ」とコメント。
その根拠については「彼は人間としての複雑さの中でもがいていた。移民だったし、両親はロックスターよりも医者や弁護士になって欲しいと願っていたと思う。僕自身も両親はエジプトからの移民で、まさか東京でこんな風に記者会見しているとは思ってもいないはずだよ(笑)。どんなに大変であっても、全て可能になると希望をもらった」と力強くコメント。ジョーはファンの知識の深さにも驚かされたようで、「ジョンの動きを研究していた時に、彼のダンスを演技に取り入れようと思った。そのシーンが予告編で流れたら、SNSで『ジョンがあんな動きするか!?』と投稿されて、それに即10人くらいが『モントリオール、1981年の公演』と返してくれて、まさにこのために努力してきたと思えた瞬間だった」と明かした。
また、記者から「フレディ・マーキュリーが乗り移ったような演技だった」と称賛されたラミは「口ヒゲさえつければ、完璧だったよ!」と笑いながらも「正直、準備には1年かけ、あらゆる映像を観たんだ。日本での公演は一般の人がホームビデオで撮影した映像まで観たし、彼が影響を受けたボブ・フォッシーやライザ・ミネリの映像も観た。彼の拳を突き上げるポーズは、子供の時にボクシングをやっていた動きから来ていると思う。そういった自発的に湧き出る動きをとにかく捉えようと思った」と明かした。そして、グウィリムは「この映画は家族で楽しめる作品になっている。というのは情熱を持ってクイーンの楽曲を聴き、彼らを見てきた親世代が誇りを持って子どもたちにクイーンの素晴らしさを受け継げる映画になっているからだよ」とアピールした。
公開情報 | 20世紀FOX映画配給「ボヘミアン・ラプソディ」は2018年11月9日(金)から全国公開 公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/ |
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