ニュース

木村拓哉初の刑事役のはずなのに・・・!「マスカレード・ホテル」完成報告会見(2018.11.21)

東野圭吾による累計320万部を超える「マスカレード」シリーズの第1作目を映画化した「マスカレード・ホテル」の完成報告会見が11月20日(火)に行われ、連続殺人事件を解明するためホテルに潜入するエリート刑事・新田浩介役の木村拓哉、新田と共に事件の真相に迫る一流ホテルマン・山岸尚美役の長澤まさみ、そして「HERO」でも木村とタッグを組んだ鈴木雅之監督が登壇した。これまで検事、総理大臣、天才外科医など様々な職業を演じてきた木村だが、刑事役は初ということで「ようやくバトンが回って来たな!と思ったんですが、クランクインの次の日にはホテルマンになっていたので・・・」とモヤモヤしている様子だったが、刑事らしい刑事役は「セカンドまで待ちたいです!」と明かした。

都内で起きた3件の殺人事件全ての現場に残された不可解な数字の羅列から、予告連続殺人事件として捜査が開始され、警視庁捜査一課の新田は、ホテル・コルテシア東京が4番目の犯行場所であることを突き止める。フロントクラークとして潜入した新田は「犯人逮捕を第一優先」に掲げ、利用客の“仮面”を剥がそうとするが、フロントクラークの尚美は「お客様の安全が第一優先」のポリシーから、利用客の“仮面”を守ろうとする。小日向文世、渡部篤郎、石橋凌、生瀬勝久、菜々緒、濱田岳、前田敦子、松たか子ら豪華出演陣が刑事、ホテルマン、宿泊客らに扮して集結している。

木村は「潜入捜査という指令だったので、容姿も所作もホテルマンでなければならないので、回ってきた刑事のバトンは異色だったなと。現場に入ってもの凄くビックリしたのが、長澤さんをはじめホテル・コルテシアの錚々たるメンバーが、同じタイミング、同じ角度でお辞儀して、出来上がってたんですよ。おかしいな?と思って聞いたら、『私たちは研修を受けたので』と言われて、自分は一切その情報が無かったので、確信的なスケジューリングだったのかなと思いました」と明かすと、鈴木監督は「刑事ですから。ホテルマンに見られると困るので、そこは一線を画していただきました」と説明。

刑事の姿とは一転、七三分けのビシッとしたヘアスタイルの木村を絶賛していたという長澤は「すごくショートヘアがお似合いだったので、また切らないんですか?とさっきも話していました。木村さんとはいつか共演してみたいと思っていたので、緊張しました。でも私がどんなにぶつかっていっても、全て受け止めて下さって、目を見て、心の奥を見て言葉を交わして下さるので、頼りがいがありました」と語り、木村も「原作の持つ力だと思うのですが、長澤さんと台本の読み方に違いがなくて、セッションをずっと楽しんでいられたような印象でした」と称えた。

また、原作者の東野圭吾氏は映像化に難色を示していたそうだが、「今回の企画に『新田浩介=木村拓哉』とあるのを見て、激しく迷いました。というのは小説の連載中、新田を描く際に漠然と思い浮かべていたのが、まさに木村さんだったからです」とのメッセージを寄せた。この言葉に感謝しつつ木村は「打ち上げの時に東野幸治・・・」と一瞬名前を間違えて固まるおちゃめな一面を見せながらも「東野圭吾さんが来て下さり『執筆している時に、頭の中で新田は木村さんで書いていました』とおっしゃって、嬉しかったんですけど、もう少し早く教えてくれたらと思いました」と明かした。

物語に因んで「互いの仮面をはがした瞬間はあったか」聞かれると、木村は「撮影の間は、長澤さんであり、尚美さんであり、その仮面の取り外しは傍で感じました。これは本人にも伝えたんですが、自分が車を運転中にプライベートの長澤さんを見かけたことがあって。帽子もマスクもメガネもしていなくて、一人で道をゆっくり歩いていて、空を見てものすごい笑顔だったんです!完璧に仮面の外れた長澤さんでした(笑)」と暴露し、長澤も「天気が良かったからだと思います!」と恥ずかしそうに笑った。

公開情報 東宝配給「マスカレード・ホテル」は2019年1月18日(金)から全国公開
公式サイト:http://masquerade-hotel.jp/

バックナンバー

ページのトップへ