人間たちが知らないゲームの裏側の世界を舞台にラルフとヴァネロペの冒険と友情を描いた｢シュガー・ラッシュ｣の最新作｢シュガー・ラッシュ：オンライン｣のリッチ・ムーア監督、フィル・ジョンストン監督、クラーク・スペンサー プロデューサーが来日し、11月28日（水）に記者会見を行った。両監督は｢心から愛するラルフとヴァネロペの活躍を早く日本の皆さんにも観て欲しい！｣｢ユーモアがあり、感動の物語でもあります。ラルフとヴァネロペを皆さんにも家族のように感じていただけたら！｣と挨拶。スペシャルゲストとして、新キャラクターであるシャンクの日本版声優を務めた菜々緒も登壇した。

アーケード・ゲームの世界に暮らすプリンセスでありレーサーのヴァネロペと、心優しいゲームの悪役ラルフは大親友。ある日、ヴァネロペのレースゲーム“シュガー・ラッシュ”のハンドルが壊れてしまい、廃棄処分の危機に瀕するが、オークションサイトにハンドルが売っていることを知り、2人はゲームセンターに新しく導入された[Wi-Fi]を通じて、誰も見たことのないインターネットの世界へ飛び出していく。全米では11月21日に公開され、5日間の成績は｢リメンバー・ミー｣や｢モアナと伝説の海｣を上回り、初登場1位のヒットスタートを切った。

全米でのヒットを受け、ムーア監督は｢昨日、Skypeでスタジオのみんなとお祝いの乾杯をしたところだよ！｣と明かし、クラーク プロデューサーも｢3、4年かけて作りあげてきた作品なので、観客の反応はもちろん気になるところで、素晴らしいオープニングを飾れて本当に嬉しい｣と笑顔。今回初来日となったジョンストン監督は｢一緒に連れてきた6歳の息子が『東京はすごい！』と言って、ずっと口をポカーンとあけたまんまなんだ。ヴァネロペがインターネットの世界に初めて触れた時と同じくらいの興奮だよ！｣と明かした。

脚本も手掛けたジョンストン監督は、インターネットの世界を舞台にしたことについて｢1作目は僕も子どもの頃から大好きなアーケード・ゲームを舞台にしたけど、2作目はもっと世界を大きくしなければと思い、当初からインターネットに飛び出す話にしようと決めていた｣とコメント。また、ムーア監督は｢今回はラルフとヴァネロペの友情に変化が訪れたらどうなるか？を描いていて、意見が分かれたら友情はお終いなのか？それとも乗り越えていくのか？これまでと違うインターネットという場所で2人が試練に立ち向かう姿を描き出しているんだ｣と明かした。

また、ディズニープリンセスたちが大集合することについてクラーク プロデューサーは｢ヴァネロペとプリンセスたちのシーンはコメディでいいと最初は思っていたが、プリンセスたちとの会話によってヴァネロペが『もしかしたらアーケード・ゲームの世界だけが私の世界じゃないかもしれない・・・』と思い始める重要なシーンになっていった。それにオンラインの世界では、マーベルやピクサー、ルーカスフィルムのキャラクターたちも登場させることができ、本当に光栄だった。観客もキャラクターを探しながら楽しんで観られると思う｣とコメント。

そして、インターネットの世界の過激レースゲーム“スローターレース”のカリスマレーサーであり、ヴァネロペがネットの世界に魅了されていくキッカケにもなるシャンクの声を担当した菜々緒は、スタイルが際立つ黒の衣装で登場。菜々緒の吹替を聴いたというムーア監督から｢素晴らしかったよ！ヴァネロペとシャンクが一緒に歌うシーンも、歌手デビューできるくらい上手くて、早く皆さんにも聴いて欲しい！｣と絶賛され、｢こんなにベタ褒めしていただくことが無いので、嬉しさと恥ずかしさと、本当かな？と怪しむ気持ちが出てきました｣と笑い、ムーア監督は｢心から思ってるよ！｣とすかさずコメント。

アーケード・ゲームの世界に戻って今までの暮らしをしたいラルフと、新しいインターネットの世界で活躍したいと願うヴァネロペ。どちらの性格に近いか聞かれた菜々緒は｢半々ですね。私は普段から悪役が多いので、プリンセスみたいな役も演じた方がいいのか葛藤もあるのですが、そういうオファー自体あまり来ないし（笑）、悪役の方が輝くのも分かっているので。ただ、舞台をやったことがないので、機会があれば挑戦してみたいと思います｣と明かした。