おもちゃたちの世界を舞台にしたディズニー／ピクサーの人気アニメシリーズ最新作｢トイ・ストーリー4｣の来日スペシャルイベントが6月27日（木）に行われ、ジョシュ・クーリー監督、マーク・ニールセン プロデューサー、日本語吹替版でウッディを演じる唐沢寿明、バズ役の所ジョージ、新キャラクターのフォーキーを演じる竜星涼が登壇。さらに、第1作目から日本版主題歌｢君はともだち｣を歌い続けてきたダイアモンド☆ユカイが生歌を披露しただけでなく、巨大フォーキーに登壇者それぞれが飾り付けをして、世界で1つのオリジナル“フォーキー”を完成させた。

全米では6月21日に公開され、シリーズ最高のオープニング成績をあげ初登場1位を飾り、米批評家サイト｢Rotten Tomatoes｣でも100％フレッシュの高評価を獲得している。｢過去作を上回る“語るべき物語”がある場合以外は続編を作らない｣というピクサー・スタジオの言葉通り、ウッディやバズたちの新しい持ち主となったボニーと、彼女の一番のお気に入りで物語の鍵を握ることとなるフォーキー、そしてかつての仲間であるボー・ピープも巻き込んで新たな冒険が展開する。

｢インサイド・ヘッド｣で脚本を担当し、本作で初の長編映画監督に抜擢されたクーリー監督は｢『3』で最後と思っていたが、考えてみればウッディとアンディの物語が終わったというだけで、ウッディにはまだまだ語るべき物語があると感じ、ワクワクした｣と語り、ニールセン プロデューサーは｢今回のアニメーターの中には4歳ごろに初めて観た映画が『トイ・ストーリー』の1作目という人もいて、そういった仲間を含め、250名以上のクルーと共に作り上げた物語を皆さんにお見せ出来るのは誇り｣と感慨深げに明かした。

監督は9年ぶりの新作に相当なプレッシャーを感じていたようだが、｢観客にとっても、僕にとっても大切な作品だし、ベストな作品にしなければと自分自身を追いこみました。『1』の時はバズの登場でウッディは自分の仕事が無くなるかもと不安になりますが、シリーズを追うごとに良い友達になり、今回も2人の友情なくしては成り立たない物語になっています｣とし、ニールセン プロデューサーも｢『4』では今まで以上に2人の友情が試されるような場面があります。皆さんが驚くような結末なので、是非観ていただきたい｣とアピールした。

来日した監督、プロデューサーへのプレゼントとして｢君はともだち｣を披露したダイアモンド☆ユカイは｢23年間歌い続けてきましたが、その間に子供も授かり、歌えば歌うほど曲と共に成長できて、人生の一部！｣とコメント。吹替版のキャスト陣も登壇し、唐沢は｢今までの展開と丸っきり違っていて、スケールがすごくなっています。まだまだ続きそうだと思ったのは僕だけでしょうか？｣と投げかけ、所も｢映画については唐沢さんの言うとおり！バズの映像を見ると『オレだ！』と思ってしまうので、悲しい目にはあって欲しくないな｣と今ではバズと心が一体化してしまっている様子。

手作りおもちゃのフォーキーの声を担当する竜星は｢今26歳なんですが、まさか小さい頃からずっと見てきた作品の一員になれるなんて思いもしませんでした。フォーキーは物語をかき乱しながらも憎めない奴で、皆さんにも愛してほしいです｣と挨拶。そんな竜星を見ながら唐沢は｢彼は見た目だけでフォーキーの役をオファーされたんだよ！｣と冗談を言いつつ、ずっと演じ続けてきたウッディについては、｢バズへの嫉妬から始まった物語ですが、ウッディもすっかり大人になって、『心の声を聞け』なんて言っているんですよ｣とその成長ぶりに目を細めた。

さらに本シリーズについて｢『1』から観ている子供たちが映画と一緒に成長して、今度は家族を持って、自分の子供にも『1』から見せる。まるでサザンオールスターズみたいじゃない？3世代で楽しめるみたいな｣と表現し、所は｢絵も作り込んでいて、大人向けだと思う。風を感じられたり、一場面、一場面が本当に絵になるから額に入れて飾りたいくらい。何枚かもらえないかな？｣と監督とプロデューサーを見やると、｢もちろん！｣となんとOKが！

最後にのっぺらぼうの巨大フォーキーが登場し、登壇者それぞれが思い思いに飾り付けをし、日本らしく扇子を持たせて完成。監督も｢家にも欲しいくらい！実際に僕もフォーキーを作ってみたんだけど、こっちの方が好きだな｣とお気に入りの様子だった。