アリシア・ヴィキャンデル&小林直己共演!Netflix映画「アースクエイクバード」記者会見(2019.10.29)
10月28日に開幕した「第32回東京国際映画祭」の特別招待作品として上映されるNetflix映画「アースクエイクバード」の記者会見が10月29日(火)に行われ、ウォッシュ・ウェストモアランド監督、主演のアリシア・ヴィキャンデル、共演の小林直己が登壇した。日本で3ヵ月間に亘り撮影を行ったこともあり、アリシアは「ニホンニ、モドッテコラレテ、ウレシイデス」と日本語で挨拶し、監督も「日本に来た外国人がどんな気持ちなのか、きちんと描くことが出来たと思う」と自信をのぞかせた。
日本在住経験のあるイギリス人作家スザンヌ・ジョーンズが、英国推理作家協会賞の最優秀新人賞を受賞した同名ミステリー小説の映画化。東京に住む外国人女性リリーが行方不明となり、ある日、死体となって発見される。その友人だったルーシーに容疑がかけられるが、この2人の女性の間にはミステリアスな日本人カメラマン禎司の存在があった。「ブレードランナー」や「エイリアン」シリーズのリドリー・スコットが製作総指揮を務め、異国で暮らす女性の揺れ動く心理を東京と新潟・佐渡島で撮影された美しい映像と共に描いている。
アリシアは「独創的で西洋では観たことがないような映画になっていた。日本での撮影経験も、皆さん優しく、真面目で素晴らしい体験となった」と明かし、普段はEXILEや三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのリーダー兼パフォーマーとして活躍している小林は「生まれ育った日本を題材にした映画で、日本を尊重してくれている監督やクルーと共に仕事が出来て嬉しい。英語中心の映画はこの作品が初となり光栄です。海外の方々には日本への興味をそそる内容になっているので、是非観ていただきたい」とアピール。
脚本も担当したウェストモアランド監督は「原作に感動し、私も若い頃、日本に住んでいたことがあったので、その体験を信憑性をもって、リアルに描こうと思った。プロダクションデザインの種田陽平さんなど、多くのコラボレーターと1989年の日本を再現することが出来たと思う」と語り、東京国際映画祭のレッドカーペットに華を添えたアリシアは「昨夜は素晴らしい体験ができました。去年、日本で撮影していた時に、こういった映画祭での上映を夢見ていたので、本当に実現するだなんて!」と目を輝かせた。
アリシアは劇中で日本語を話すシーンもあるということで、「自分の国を捨てて、日本で根を張ろうとしている女性の役だったので、『英語しかしゃべらないというのはおかしいですよね』と監督とも話して、出来るだけ上手く喋れるよう努力しました。セリフもおかしな所は2、3回翻訳し直して、最終的な台本を作り上げていきました」と明かし、日本語に挑戦しているアリシアにも注目が集まる。
また、物語の鍵となる禎司役に小林を起用したことについて監督は「なかなか禎司役が決まらない中、小林さんのオーディションで『彼だ!いろんな心理が表現できる彼にはスーパーパワーがある!』と思ったんだ」と明かし、カメラマンという役柄について小林は「禎司にとってのカメラは、僕にとってのダンス。心の内を表現するのに一番フィットするもので、撮影の5ヵ月前くらいから自分でもフィルムカメラで写真を撮るようにして、役柄と自分をリンクさせるようにしました」とコメント。
さらに小林は、「日本人としての精神性は監督とも色々話して、役作りをさせていただきました。ロンドン映画祭でリドリー・スコットから『君は映画にとって必要な存在感がある』と言われ、アリシアやウェストモアランド監督からも『また一緒に仕事をしよう』と言っていただけたので、これからも2人を追いかけながら役者としても頑張りたいです」と抱負を明かした。
公開情報 | Netflix映画「アースクエイクバード」は2019年11月15日(金)全世界独占配信開始 公式サイト:https://www.netflix.com/jp/title/80244457 |
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