｢第43回日本アカデミー賞｣正賞15部門の各優秀賞の他、新人俳優賞、協会特別賞などが1月15日（水）に発表され、作品賞には｢翔んで埼玉｣（12部門受賞）、｢閉鎖病棟−それぞれの朝−｣（11部門受賞）、｢キングダム｣（8部門受賞）、｢蜜蜂と遠雷｣（6部門受賞の他、新人俳優賞2名）、｢新聞記者｣（6部門受賞）が決定した。授賞式は3月6日（金）に開催され、フリーアナウンサーの羽鳥慎一が、昨年｢万引き家族｣で最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラと共に授賞式を盛り上げる。

本年度より日本アカデミー賞協会会長に就任した島谷能成 東宝代表取締役社長は｢岡田前会長から『次は君だ！』といきなり言われ、新しい体制で臨むこととなりました。昨年まで司会進行を務めていただいた西田敏行さんには、受賞者への溢れる愛情や友情で授賞式をなごませていただき、感謝申し上げます。映画界で働く全ての人への祝祭にするべく、笑顔で楽しく皆さんに過ごしていただけるよう心掛けて開催いたします｣と挨拶。今回選考対象となった作品は、2018年12月16日から2019年12月15日までに東京地区の劇場で1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の有料映画となっている。

司会を務める羽鳥慎一は｢大役に緊張しておりますが、日本テレビのアナウンサー時代にはインタビュアーとして何度か参加させていただきました。映画に携わる方々が選ぶ賞ということで、重要で特別な賞という思いがあったので、沢山の笑顔で包まれるよう、微力ながら参加させていただきます｣とコメント。2度目の司会となる安藤サクラは｢前回は特等席からすごく良い時間を過ごさせていただきました。2回目だからと気が緩まないよう、受賞者の皆さんにとっても良い時間になるよう、務めさせていただきたいと思います｣と抱負を明かした。

なお、授賞式の模様は日本テレビ系（全国29局ネット）で3月6日（金）21時から放送され、ラジオではニッポン放送｢三四郎のオールナイトニッポン〜第43回日本アカデミー賞 スペシャル〜｣で同日25時から全国放送される。また、今回の優秀賞受賞作品を中心とした上映会が、2月15日（土）から21日（金）までT・ジョイPRINCE品川で開催され、新人俳優賞受賞者フォトセッション企画として、｢NEW CINEMA FACE 2020｣が2月26日（水）から3月13日（金）まで東京ミッドタウン日比谷に掲出される。

【作品賞】｢キングダム｣、｢新聞記者｣、｢翔んで埼玉｣、｢閉鎖病棟−それぞれの朝−｣、｢蜜蜂と遠雷｣

【アニメーション作品賞】｢空の青さを知る人よ｣、｢天気の子｣、｢名探偵コナン 紺青の拳（フィスト）｣、｢ルパン三世 THE FIRST｣、｢劇場版 ONE PIECE STAMPEDE｣

【監督賞】佐藤信介｢キングダム｣、周防正行｢カツベン！｣、武内英樹｢翔んで埼玉｣、平山秀幸｢閉鎖病棟−それぞれの朝−｣、藤井道人｢新聞記者｣

【主演男優賞】笑福亭鶴瓶｢閉鎖病棟−それぞれの朝−｣、菅田将暉｢アルキメデスの大戦｣、中井貴一｢記憶にございません！｣、松坂桃李｢新聞記者｣、GACKT｢翔んで埼玉｣

【主演女優賞】シム・ウンギョン｢新聞記者｣、二階堂ふみ｢翔んで埼玉｣、松岡茉優｢蜜蜂と遠雷｣、宮沢りえ｢人間失格 太宰治と3人の女たち｣、吉永小百合｢最高の人生の見つけ方｣

【助演男優賞】綾野剛｢閉鎖病棟−それぞれの朝−｣、伊勢谷友介｢翔んで埼玉｣、柄本佑｢アルキメデスの大戦｣、岡村隆史｢決算！忠臣蔵｣、佐々木蔵之介｢空母いぶき｣、吉沢亮｢キングダム｣

【助演女優賞】天海祐希｢最高の人生の見つけ方｣、小松菜奈｢閉鎖病棟−それぞれの朝−｣、高畑充希｢こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話｣、長澤まさみ｢キングダム｣、二階堂ふみ｢人間失格 太宰治と3人の女たち｣

【外国作品賞】｢イエスタデイ｣、｢グリーンブック｣、｢ジョーカー｣、｢運び屋｣、｢ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド｣