2019年4月から9月まで日本テレビ系列で放送され、2クールに渡る怒涛の衝撃展開で話題を呼んだ連続ドラマの映画化｢あなたの番です 劇場版｣の完成報告会が“いい夫婦の日”である11月22日（月）に行われ、W主演の原田知世、田中圭をはじめ、西野七瀬、横浜流星ら総勢12名のキャストと佐久間紀佳監督が登壇した。ネタバレ厳禁ということで、キャストそれぞれが慎重に言葉を選ぶ中、皆川猿時は｢犯人言いましょうか？｣と煽り、スタッフの顔色を伺いつつのギリギリトークを繰り広げた。

連続ドラマ放送中にはTwitterの世界トレンド1位を日本のドラマ史上初となる5度獲得、最終回視聴率は19.4％、総合視聴率は25％を記録するなど日本中を席巻した。劇場版では、年の差新婚夫婦の手塚菜奈と翔太が引っ越してきたあの日、住民会に出席したのが菜奈ではなく、翔太だったら・・・？そして、あの“交換殺人ゲーム”が始まらなかったら・・・？そんな“もしもの世界”がマンションから飛び出し、今度は船上での菜奈と翔太の結婚パーティーに舞台を移し、連続殺人事件が起こり始める。

ドラマでは物語の中盤で非業の死を迎えた原田は｢ドラマを観て下さった方々から信じられないほどの反響をいただいて、応援していただき、こうやって劇場版になりました。私は（出演を）諦めていたのに、なんと新たな人生をまた翔太君と生き返せたのが嬉しくて、幸せに撮影することができました｣と挨拶し、田中は｢また皆さんに会えて勝手にテンションが上がっていますし、公開が近づいてワクワクしています。このワクワクを皆さんにも届けられたら｣と意気込んだ。

ドラマ版と劇場版の違いについて聞かれた原田は｢翔太君と離れている時間も出てくるから・・・｣と話し始めると、｢どういうことですか？そんなことないですよ！｣と田中が慌てて制止し、｢正式に2人が結婚して、幸せ一杯で皆さんをご招待するんだから、マリッジブルーみたいなことが言いたいのかな？僕は菜奈ちゃんが失われた世界にいたので、また一緒に生きる世界線は嬉しかったし、撮影もすんなりあの時の空気感が戻ってきました｣と語り、原田も｢すっと戻れましたねー｣と応じた。

“黒島ちゃん”役として衝撃を与えた西野は｢『あな番』の後の反響がすごくて、どの現場に行っても怖がられてしまって、良いことではあるんですけど、寂しかったです。黒島ちゃんが今回どういう行動をとるのかはお楽しみです｣と語り、“どーやん”こと二階堂忍役の横浜は｢今回はマンションの住民じゃないので、どう皆さんと関わっていくのか見ていただきたい。ドラマの時は台本に『流星によるアクション』と書いてあって、役としてではないことに戸惑ったんですが、今回はきちんと意味のあるアクションになっているので、『よし！』と思いました｣と華麗なアクションシーンも見られそうだ。

また、劇場版の見どころについては、｢菜奈が水中銃をバシっとかまえるところ｣（原田）、｢翔太と言えば暴走。真っすぐでバカゆえの暴走ですが、時と場合によると怖い｣（田中）、｢どーやんとの関係性がどうなるのか？｣（西野）、｢いっぱい投げて、蹴りまくります｣（横浜）、｢尾野ちゃんのお腹の中の子。オーガニックの布が入っているかもしれないし、妊娠しているのかも含めて考察して欲しい｣（奈緒）などと回答。佐久間監督は｢皆さんキャラが出来上がっているので、僕は何もしていない。とにかくドラマ版よりお金もかかっているし、スケールが大きくなっているので期待して欲しい｣と語った。