｢ジュラシック｣シリーズの最新作にして完結編となる｢ジュラシック・ワールド／新たなる支配者｣の緊急シンポジウムが6月13日（月）に行われ、日本語吹替版キャストとして前作から続投する玉木宏、木村佳乃、満島真之介、新キャストの伊藤沙莉、さらにファン代表として、お笑い芸人のこがけんが登壇した。さらに、｢人間と恐竜の共存｣をテーマに、恐竜研究家の“恐竜くん”が、恐竜の研究で盛んなアルバータ大学で得た知識を基に、プレゼンテーションを行うと、登壇陣も興味津々の様子で聞き入った。

スティーヴン・スピルバーグ監督により1993年に公開され大ヒットした｢ジュラシック・パーク｣に始まり、2015年にスケールアップして再登場した｢ジュラシック・ワールド｣シリーズは、全世界累計5000億円突破という驚異的な記録を打ち立てた。その完結編となる本作は、コリン・トレボロウが監督に復帰し、クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワードらに加え、初期3作に出演したサム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムらも登場。世界中へ放たれた恐竜たちによる｢支配か？共存か？｣が描かれ、全米では6月10日（金）に公開され、初登場1位のオープニングを飾ったばかりだ。

恐竜くんは自作のイラストなどを用いて、｢ティラノサウルスがこの世界にいたら、ライオンは一口スナックのサイズ。なわばりも104キロ平方メートルなので、1頭あたり山手線一周の内側以上の広さが無いとムリです。でも、最後の瞬間まで共存の道を探って欲しいと思います｣と熱くコメント。玉木も｢もし本当にいたらワクワクしますよね｣と語り、木村は｢映画の中のオーウェンみたいに、調教できたり、馬みたいに乗れたり、たまに食べたりもできたらいいですよね｣と続き、恐竜くんも｢ラプトルが進化したのが鳥なので、時間をかければ、鳥と同じように信頼関係が築けるかもしれません｣と答えた。

また、木村が｢コモドドラゴンは恐竜が進化したものですか？｣と聞くと、｢トカゲは恐竜とは近くないんです。ティラノサウルスがコモドドラゴンとスズメのどちらに近いか？と言われれば、スズメです｣と意外な回答。この他、｢満腹の時はおとなしい｣や｢ティラノの手は人間と同じ長さでも200キロの物も持ち上げられる｣｢恐竜は知能より嗅覚、視覚、聴覚が優れていて、隠れても見つかる｣などなどの知識を披露した。

シリーズの大ファンというこがけんも登場し、｢全部人災なんじゃない？という人間への辛辣なメッセージが込められていて、いつも子供たちが酷い目に遭っているんですが、今回もクローン人間のメイジーが登場して、彼女の物語がどう幕を閉じるのかが見どころ。オーウェンとメイジーの疑似親子のような関係や、ラプトルのブルーとの種を超えた親子関係、ブルーの子供も出てくるし、親子という切り口で観ても、すごく優れた作品になっています｣と熱くコメントし、満島からは｢お笑いの方ですよね？ボーイスカウトの隊長かと思いましたよ｣と思わずツッコまれる場面も。

アフレコを振り返って玉木は｢映像に見入ってしまうくらい迫力があって、恐竜たちとのバイクでのチェイスシーンはすごく楽しみながら出来ました｣と明かし、木村は｢クレアは今までビジネスウーマンという感じでしたけど、今回はメイジーちゃんのお世話をしているので、母性が感じられるように演じました｣とコメント。前作から参加の満島は｢今回、フランクリンは成長してCIAに入っているので、ほぼ出てないです！アフレコも15分で終わってしまって・・・｣とやや不満げな様子。

また、今回オーウェンやクレアたちと行動を共にし、物語を大きく動かす新キャラクター、ケイラの声を担当した伊藤は｢フィナーレにして参加させていただけて、すごく嬉しかったし、光栄でした。ケイラ役のディワンダ・ワイズさんはカッコイイ声で、ハスキーでもあるんですが、私の喋り方だと江戸っ子調みたいになってしまって、どうしようかと色々考えました｣と明かし、木村は｢あとから沙莉ちゃんのアフレコを聞いて、ピッタリだな！と思いました。『ひよっこ』で初めて会った時は『風邪をひいているのかな？』と思ったんですが（笑）、かっこいいし、いい声だなーと思って｣と、伊藤のハスキーボイスを絶賛した。

最後に、満島は｢いろんな世代が観てきたシリーズが完結するのは感慨深くて、僕も皆さんと一緒に映画館で味わいたいです｣とし、伊藤は｢壮大なスケールの物語と映像を体験して、興奮していただきたいです｣と笑顔。また、木村は｢30年に及ぶシリーズのフィナーレを飾るのに相応しい、豪華なキャストと恐竜たちが揃っているので、劇場で楽しんでください｣とし、玉木も｢素晴らしいアクションが展開され、まるでアトラクションに乗っているような感覚が味わえます。是非、劇場に足を運んでください｣と締めくくった。