フェスティバル・アンバサダーは2年連続で橋本愛!「第35回東京国際映画祭」ラインナップ発表会見(2022.09.21)
10月24日(月)から11月2日(水)まで開催される「第35回東京国際映画祭」のラインナップ発表記者会見が9月21日(水)に行われた。昨年よりメイン会場を日比谷・有楽町・銀座地区に移転しているが、今年は更に会場を拡大し、上映作品数の増加や海外ゲストの招聘も本格的に再開して華やかに開催する。また、フェスティバル・アンバサダーは昨年に引き続き女優の橋本愛が務めることも明らかとなり、「とても光栄で、アンバサダーとしての役目を果たさなければと背筋が伸びる思いです」と挨拶した。
安藤裕康チェアマンは「過去2年以上に亘りコロナ禍の中でもなんとかリアルな形で感染症対策をしながら映画祭を開催してきました。今年は一段と飛躍させ、3つの特色を掲げたいと思います。(1)会場の移転‐地域との連携‐、(2)作品の充実、(3)外国の映画人との交流の強化です。オープニングセレモニーは初めて宝塚劇場で開催させていただき、作品数も昨年より3割増となります。また、海外からも100名ほどの映画人の方々に参加していただく予定となっておりますので、国内外の交流を図っていただければと思います」と明かした。
フェスティバル・アンバサダーを務める橋本は「昨年も海外からのゲストとお話させていただく機会があったのですが、映画そのものや映画祭について色々と考えるきっかけとなりました。LGBTQの問題や環境問題など、世界をより良くするお手伝いを、映画を通してできたらと思っています。また、いつかご一緒したいと思っていた青山真治監督の特集上映もあるということですので、是非、観に行きたいと思っています。インスタグラムも毎日バンバンあげますので、宜しくお願いします!」とアピールした。
今年のオープニング作品は瀬々敬久監督、二宮和也主演で実話を基にした感動作「ラーゲリより愛を込めて」、クロージング作品は黒澤明監督の傑作を英国で再映画化した「生きる LIVING」に決定しており、「ラーゲリより愛を込めて」はワールド・プレミアとして上映される。また、注目のコンペティション作品は今年も世界各国から15本の作品が選出され、中でも日本からは3本が出品されており、「窓辺にて」の今泉力哉監督、「エゴイスト」の松永大司監督、「山女」の福永壮志監督も登壇し、映画祭出品への抱負などを明かした。
また、昨年から始まったガラ・セレクション部門では、ヴェネチアやトロント映画祭に出品されたばかりの海外の話題作も多く、来年のアカデミー賞候補の呼び声も高い作品がラインナップされている。さらに、日本映画が4本上映され、異例とも言える廣木隆一監督の新作3本(「母性」、「月の満ち欠け」、「あちらにいる鬼」)が揃った。さらに、Nippon Cinema Now部門では、海外映画祭からも注目されている「ケイコ 目を澄ませて」や「百花」などが上映され、アンバサダーの橋本愛も関心を寄せる「監督特集〈追悼 青山真治〉」では、「EUREKA ユリイカ」と「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」の上映が決定している。
なお、ワールド・フォーカス部門に出品されているウクライナ&トルコ合作映画「クロンダイク」上映の際には、ウクライナ支援を目的とした募金箱の設置も予定されている。
開催情報 | 2022年10月24日(月)〜11月2日(水)、日比谷、有楽町、銀座地区で開催 公式サイト:http://www.tiff-jp.net |
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